大学生になると、親元を離れて一人暮らしをする人が多くなります。
環境が変わるだけでなく、食生活や睡眠リズムも大きく変化するので、些細な事がきっかけでうつ病を発症しやすくなります。
大学生の場合、うつ病を発症しやすいのは1年生と、4年生になります。
大学1年生のうつ病要因
大学1年生は、年齢でいうと18歳から20歳くらいになります。
この時期はまだまだ多感で、外部の刺激に心が大きく揺らぐ時期でもあります。
新しく友人を作る大切な時期ですが、地元でずっと過ごして人にとっては、友人関係を築く事が苦手な人もいます。
また、高校時代に付き合っていた恋人がいる人は遠距離恋愛と言う大学生には辛い時期を過ごす事にもなるでしょう。
高校を卒業して、新しい大学生活を送り始めたけれども、想像していたのと異なる場合は、勉強や生活自体にストレスを感じる事もあります。
新しいキャンパス生活に戸惑う人もいれば、下宿や大学寮に入り、初めての共同生活でつまづく人も多くいます。
高校とは全く異なる授業内容についていけず、焦りからうつ病を発症する事もあるでしょう。
また、生活費を稼ぐためにアルバイトを始める時期でもありますが、人間関係や仕事を覚えるのが大変で、うつ病になるケースもあります。
気を付けたいのが生活リズムを大きく崩していないかという事です。
自炊や外食で済ますようになると、好きな物やジャンクフードばかりを食べる大学生も多くなります。
また、夜遊びが多くなる時期でもあるので、睡眠リズムがくるってしまい、不眠症からうつ病を発症する事もあります。
大学1年生のうつ病対策
大学1年生は、積極的に親とコミュニケーションを取ることが大切です。
栄養ある食生活を送れているか、睡眠はしっかり取れているか、友達関係は良好かなど、思春期の大学生にとっては煩わしいかもしれませんが、初めて親元を離れる事は親にとっても大学生にとってもストレスのかかる時期です。
大学生活に不安を覚えるようであれば、休学して親元に数か月戻るのも一つの対策方法です。
食生活を整える一番簡単な方法として、昼間は学食を利用する事がおすすめです。
栄養バランスに優れているだけでなく、安く済むので大学生の強い味方です。
睡眠が取れなくなり、体調が長期に渡りすぐれない場合は、うつ病の初期症状の可能性があります。
一人で心療内科を受診する事に抵抗を感じる大学生もいるでしょうが、早めの治療が早期改善に繋がります。
また、大学にはカウンセラーがいるところもあります。
無料・低額でカウンセリングを受けられるので、そういう大学機関を利用するのもおすすめです。
大学4年生のうつ病
大学4年生でうつ病になる大きな要因は、就職活動になります。
のんびりとした大学生活から一転、仕事をするための初めての作業を行う事になります。
周りが内定を勝ち取る中、自分だけ就職先が決まらないと焦りが出てきます。
中には、圧迫面接によってうつ病を発症する大学生もいます。
これまで、人に強く否定された事がない人は、この圧迫面接が恐怖体験となり、トラウマからうつ病になってしまう事があります。
圧迫面接をするような会社は、例え内定をもらったとしても入社はしない方が良いでしょう。
人にプレッシャーをかける事が当たり前の社風の会社は、うつ病の大敵と言えます。
大学の就職活動は、人生を決める一つの大きな出来事です。
内定の数や速さを競うものではなく、自分が興味を持てる業界に入る事が望ましいと言えます。
内定がもらえない場合
大学生の中には何十社と面接を受けても、一つも内定をもらえない人もいます。
その場合は、
- 履歴書を見直す
- 面接の練習をする
事が効果的です。
履歴書を見直す
履歴書の内容に不備があると、書類選考で落ちてしまいます。
大学では、履歴書をチェックしてくれるので、一度チェックをお願いしてもらう事をおすすめします。
面接の練習をする
内定を多くもらえる人の特徴として、面接が得意と言う共通点があります。
会社として、自分たちと一緒に働く大学生を探しています。
もちろん、会社の業績を伸ばしてくれるような優秀な人間は欲しいのですが、それ以上に一緒に働きたいと思える人物は会社にとって魅力的な存在なのです。
そのため、面接ではきはきと、自分の意見をしっかり言葉で表現する事は大切になってきます。
これまで人前で発言をする機会が無かった人は、面接に苦手意識をもっていますが、それではなかなか内定はもらえません。
大学の仲間の前や、恋人、家族の前で面接の練習をする事は、一番効果的な方法です。
また、自分が面接の練習をしている風景を動画で撮影すると、より客観的に治した方がよいポイントが分かりますよ。
大学生は自立する大切な時期
大学生は、自立をする上で大切な時期になります。
親元を離れて一人暮らしをする事もそうですし、就職活動を経て、自分で稼げるようになることは本当の意味で親から自立をする事になります。
思春期の大学生にとっては、良い意味でも悪い意味でも刺激が多い生活になるので、精神的にも不安定な時期でもあります。
うつ病の症状を自覚した時は、一人で悩まずに大学の機関や医療機関などを積極的に活用してみましょう。
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