うつ病になると、些細な出来事に対しても過敏に反応するようになります。
一般的な症状としては、テレビの音や太陽の光、話し声など、うつ病になる前は気にも留めなかったことに対して拒否反応を示すようになります。
「うつ病はセロトニンが不足しているので、太陽の光を浴びなさい」と言われることがありますが、重症のうつ病患者にとってはカーテンを開ける事も出来ないものです。
うつ病の症状としての耳鳴り
そして、うつ病の症状の1つとして耳鳴りがあります。
軽度の場合は自覚症状がないこともありますが、原因は自律神経の乱れということも少なくありません。
また、脳の血流不足や機能低下によっても耳鳴りやめまいがおこる事があります。
うつ病になると前頭葉の血流が低下すると共に、脳の機能自体も低下してしまいます。
そのため、精神的に不安定になるだけでなく、集中力や記憶力、思考力の低下を招き、家事や仕事が以前のように出来なくなってしまいます。
そして、人によっては耳鳴りと言う症状が出る人がいるのです。
耳鼻科で耳鳴りの原因が分からない場合
耳鳴りがするというと、多くの方は耳鼻科に行くと思いますが、ほとんどのケースでは「特に異常はないですね」で済まされてしまいます。
内耳や中耳に異常があって耳鳴りがする場合は、耳鼻科で治療してもらえますが、ほとんどはうつ病や過度のストレスが原因で起こっているのです。
うつ病患者が、耳鼻科で特に異常がないにも関わらず耳鳴りがする場合は、自律神経失調症やうつ病に起因していると考えて良いでしょう。
ストレスを軽減して、自律神経を正常に保ち、体中の血流を改善する事が必要になってきます。
うつ病治療を始めてから耳鳴りがする場合
うつ病の治療を始めて以来、耳鳴りがするという人もいます。
これは服用している薬の副作用である場合も多く、例えば抗うつ剤の中には自律神経に影響を及ぼしてしまうタイプのものもあります。
耳鳴りの音は、普段であれば気にならないようなレベルの音の大きさであることが調査からわかっています。
しかし本人にとっては、精神的な負担になるほどうるさく感じる音なのです。
これは精神的に不安定であることが、原因だといわれています。
耳鳴りはうつ病の過剰防御反応
うつ病になると過剰防御反応として、音にかなり敏感になってしまうということがあります。
するとそれまで気にならなかったささいな音でさえ、うるさく感じるようになります。
過敏になっている耳は、耳鳴りを強く感じてしまう場合もあるのです。
このような場合、病院で診察を受けても耳には異常がみられず、原因不明といわれることがあります。
すでにうつ病の治療をしていればそれが原因かもしれないとわかりますが、まだうつ病だとわかっていない場合には余計に不安になってしまい、これが原因でうつ病を発病してしまうというケースもあります。
耳鳴りの対策
抗うつ剤などの副作用の場合
耳鳴りがうつ病の薬の副作用かもしれないと感じた時には、すぐに医師に相談するのが良いです。
状態を見ながら薬の変更をする場合もありますし、量を少しだけ減らして様子をみるなど対策をとることができるからです。
ストレス発散
またストレスを発散させることも大事なので、気分転換になるようなことをするのも良いです。
好きな香りのアロマを楽しんだり、森林浴をするのも良いでしょう。
お風呂に入るのがしんどい人は、少し熱めのお湯でシャワーを浴びるとスッキリしますよ。
血流の改善
うつの方は冷え性に悩んでいる方も多いですが、これは自律神経の乱れによって血流が悪くなるためで、自律神経が乱れるということはそれだけストレスもたまっているということになります。
ストレスがたまっているとうつも悪化しやすいので、体を冷やさないように代謝をアップさせるようにすることも効果的です。
ヨガや半身浴、ストレッチをする事で肩や首のコリだけでなく、体中の血流を改善する事が出来ます。
無理をしない範囲で、ゆっくりと行う事をおすすめします。
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