怠け者の烙印を押される!新型うつ病(非定型うつ病)の症状と対策について

怠け者うつ病

高度に発展した情報化社会に生きていると目や耳から大量の情報が入り込んできます。
活字だけでなく、映像や音に溢れた環境の中で自分に必要な情報と不要な情報を瞬時に振り分けていく必要に迫られます。
モバイルツールの普及により、その情報伝達スピードは更に加速し、拡散し続けます。

その様な社会で生活していると気が付かない内に過度なストレスを受けている場合があります。
ストレスはできるだけ溜め込まない様にする事が必要です。
しかし上手にストレスを受け流せる人ばかりではないです。気が付かない内にストレスは体調の変化を生じさせていく事があります。

まず多いのが不眠症です。気になる事があれば、寝つきが悪くなる事は誰でもあります。
しかし眠りに入るまでに2時間以上かかる人や途中で何度も目が覚めてしまう人は不眠症の可能性があります。
質の良い睡眠を得られなければ翌日の仕事にも影響してきます。
単純なミスをくり返す事でストレスが生じれば、悪循環のはじまりです。
睡眠障害を放置していると、その他の症状にも悩まされる事があります。

頭痛やめまい、不定愁訴等の症状が長期間ある人は要注意です。
その様な人の中には精神疾患を患う人もいます。
特にうつ病は本人が気が付かないケースが多く、深刻な状態になってしまう場合があります。

新型うつ病の特徴

更に最近は新型うつ病の存在が明らかになっています。
几帳面な性格の人や真面目なタイプである人がかかり易いという共通点はあります。
しかし新型うつ病はうつ病の様にずっと気分が落ち込んでいる事はなく、好きな事や興味がある事をしている間は普通に過ごす事ができます。
うつ病は食欲が低下しますが、新型うつ病は過食になる傾向があります。
また、うつ病は午前中に憂鬱な気分になる事が多いですが、新型うつ病は夕方から夜にかけてうつの症状が出やすいと言われています。
そして新型うつ病は若い女性に多いという特徴もあります。
従来のうつ病の症状とは明らかに違う症状があるので、最近まで認識されずにいた症状です。
周囲からは誤解され易く、職場では不利な立場に追い込まれてしまう事もあります。
長い間怠け者の烙印を押され、辛い思いをしてきた新型うつ病の患者がかなりいます。
非定型うつ病とも呼ばれる新型うつ病は社会生活を継続していく上で大きな影響がある病気である事には変わりがないので、早めに対策を立てる事が重要です。

サプリメントでセロトニンを増やしても良い

まずセロトニンという脳内物質が何らかの影響があると言われています。
セロトニンの材料はトリプトファンという必須アミノ酸です。
魚や肉といった食材から摂取する事が期待できます。
毎日の食事で摂取し難い人はサプリメントを利用するのも良い方法です。
通販を利用すれば。2000円前後で購入できる格安商品もあり、気軽に利用する事ができます。
薬ではないので深刻な副作用等についての心配がなく、長期間使用しても安心です。

有酸素運動で脳の血流アップ

更に新型うつ病の人は脳の血流が低下している可能性があり、自律神経を調整している視床下部の機能も低下していると言われています。
新型うつ病は気分の変調が激しい事から生活習慣が大きく影響してきます。
日頃の生活のリズムを整える事で症状を緩和させていく事が期待できます。
まずは太陽の昇る朝に起きる事です。
1日の始まりに陽射しを浴びる事でセロトニンの分泌も促されます。
何もせずに家にいるのではなく、遊びでもいいので外出を心がけます。
朝食と昼食、夕食を3食きちんと食べ、決まった時間に寝る様にします。整理整頓を心がけ、不要品は処分して部屋を清潔に保ちます。
ウォーキングを日課にし、できるだけ汗が出るまで続けます。
この様な規則正しい生活と有酸素運動を継続する事で脳を含めた身体の機能は次第に正常化されていきます。

早期に医療機関を受診しましょう

そして自分が新型うつ病ではないかと感じたり、他人や家族から指摘された場合はできるだけ早く専門医に相談してみる事も必要です。
薬物療法や認知行動療法等の精神療法を用いて適切に治療してくれます。更にカウンセリングが大きな効果がある場合があります。
臨床心理士によるカウンセリングでは話し合いを通じて自分の考えについて気づきを得ていきます。
時間をかけていけば自分の抱えている問題の根本的な原因を解決する事ができる様になります。

医師との相性が大切

そして心の病(実際は脳の病気ですが)の治療は医師や臨床心理士との信頼関係がかなり重要です。
長期間治療を継続し続けているにも関わらず、新型うつ病の症状に苦しむ人は思い切って今までの治療施設を変えてみるのも良い方法です。
素人が自分の症状を正確に見極めるのは困難です。
新型うつ病はうつ病と同じく早く対処すれば社会復帰できるまでの期間も早まります。
早急に専門医の在籍する精神科に相談する必要があります。
治療施設を選ぶのに迷ったら医療機関について詳しい口コミサイトを利用するのが便利です。
口コミサイトでは治療についての体験談や感想を知る事ができます。
病院内の雰囲気等も知る事ができるので、参考になります。口コミサイトの中で多くの人から高い評価を得ている医療機関なら安心して治療を受ける事ができます。

コメント

  1. […] 一方、うつ病の種類には非定型という分類もあり、新型うつ病の名前が代表的で、別名逃避型と呼ばれることもあります。 責任を任されると回避しやすく、問題を自身よりも他人のせいにする等、親和型とは逆の特徴を持つのが大きな違いです。 うつを隠さず堂々と言い広めたり、趣味やプライベートタイムというように、好きなことをしている間は症状が出ないのも他の種類と違う部分です。 […]

  2. […] 「それだったら、負荷の少ない筋トレをすれば良い」と思うかもしれませんが、うつ病患者は健康な人が想像しているよりも遥かに体が重く感じるんです。 個人差はありますが、倦怠感などと言う安易な言葉で表現できないほど体が動きません。 特に新型うつ病の人を悩ましている「鉛様麻痺」はトイレに行く事すらままならないんです。 先ほど説明した通り、うつ病になるとドーパミンと言う脳内神経伝達物質が減少します。 ドーパミンが減少すると運動がしにくくなるのです。 例えば、パーキンソン病と言う病気はドーパミンが極度に減少していますが、見ているとトロトロとしか歩くことが出来ません。 うつ病の人がパーキンソン病ほどドーパミンが減少しているとは思いませんが、感覚的にはかなり似ていると言えます。 […]

  3. […] 2つ目の理由は、新型うつ病、もしくは非定型うつ病などと呼ばれているタイプの人は、その波が非常に激しい傾向があるということです。非定型うつ病は、特に若い女性に多いようです。 従来のうつ病は、数週間から数ヶ月という周期で波がありますが、非定型タイプの場合には、気分の変動が激しく、1日のうちに何度も気分が落ち込んだり、普通の状態に戻ったりします。 外出でも楽しいと感じているのであれば、軽度の新型うつ病の人にとっては、さほど難しい事ではありません。 但し、新型うつ病の特徴の一つである「鉛様麻痺」で体が鉛のように重く感じる症状が出ていると、外出するのは非常に困難です。 […]

  4. […] うつ病は何年もの間、回復しない事があります。 あるいは、良くなったり悪くなったりを繰り返す人も多くいます。 大うつ病は基本的に、抗うつ剤を服用して、ゆっくり休息を取る事で自然に回復すると言われています。 しかし、新型うつ病では、思うように抗うつ剤が効果を発揮しないで、長期化する事が多くあります。 そんな時に注意が必要なのが、ベンゾジアゼピン系の依存症です。 […]

  5. […] 新型うつ病は、責任のある役割から逃げたいと思ったり、面倒な問題から逃れようとする言動をしがちです。 そのため、わがままと判断されがちですが、本人は非常につらい思いをしていることが特徴です。 […]

  6. […] 一方、うつ病の種類には非定型という分類もあり、新型うつ病の名前が代表的で、別名逃避型と呼ばれることもあります。 責任を任されると回避しやすく、問題を自身よりも他人のせいにする等、親和型とは逆の特徴を持つのが大きな違いです。 うつを隠さず堂々と言い広めたり、趣味やプライベートタイムというように、好きなことをしている間は症状が出ないのも他の種類と違う部分です。 […]