うつ病で物忘れが酷くなった?うっかりミス連発で信頼ダウン

過去の記憶 うつ病

うつ病は世間一般では「心の病」だと考えられています。

実際にテレビ番組や雑誌では心の問題で起きる、といった解説がされており、確かに病気が起きる要因に精神的な部分は大きく関わっています。

しかし、うつ病とは脳の機能が著しく鈍化してしまう体調不良であり、心が病むという表現は極めて不適格です。

そのため、うつ病になると記憶力や注意力、判断力と言った力が弱くなることがあります。

実際私もうつ病が悪化している時には、自分が行った仕事をほとんど覚える事が出来ていませんでした。

そこでこの記事では、うつ病の物忘れについて詳しくご説明したいと思います。

うつ病では脳の機能低下が起こっている

うつ病は、「脳の機能障害」といった表現が適切であり、メンタルケアの専門家は丁寧に解説しているのですが、なかなか世間の人々には正しく情報が伝わっていません。

世間ではうつ病イコール心が弱い人がなる病気だと見られて、うつ病で休職をしたり休学をする人々に対して、心無い言葉が投げかけられる事例が相次いでいるのです。

前頭葉の機能不全を起こしている

うつ病による物忘れの原因は、前頭葉の機能不全と言われています。

症状としては認知症と似ていますが、認知症の場合には海馬の機能不全なので、根本的に異なるものです。

仮性認知症」と呼ばれているうつの物忘れは、加齢とストレスが原因と言われているので、ストレスを出来る限り少なくする事と、服薬をしっかりする事が物忘れを酷くしないためには不可欠となります。

「仮性認知症」かどうかをチェックする

チェック項目

物忘れがうつ病によるものか、それ以外の要因かを判断する目安として、

  1. 便秘が多い
  2. 肩こりや頭痛に悩まされている
  3. 以前に比べ食欲が落ち、体重が減ってきた
  4. 夜中に目が覚めてしまう
  5. 以前より疲れやすくなった

をチェックしてみましょう。

2つ以上該当する場合には、精神科や心療内科を受診して相談をする事を強くおすすめします。

日経Gooday 30+より引用)

物忘れは仕事にも影響を与える

仕事でストレスを抱えている

うつ病になると、普段は一つのミスもなく完璧に書類を仕上げられるような有能な人が、突然初歩的なミスを連発する事が良くあります。

うつ病の症状と言えば気分が落ち込む事が有名ですが、先ほど申し上げた通り、うつ病の症状として物忘れがあります。

しかし、会社の人間はもとより、うつ病本人さえもその事を把握していないので、事態が深刻化するケースが散乱しています。

物忘れが会社の評価を下げる!

上司の評価

クライアントとの待ち合わせ時刻を忘れてしまったり、上司に依頼された雑用を完全に忘却してしまったり、連絡事項を勘違いしてしまい組織に大きな迷惑をかけてしまう事もあります。

今まで優等生だった男女が突然ドジを乱発し始め、周囲の人々の評価までも激変します。

うっかりミスが増える原因はうつ病による脳の疲労や機能障害ですが、周囲の人々からは分かりません。

そのため、今まで仕事を完璧にこなしていた分、急にミスが増加すると個人の評価が急激に悪くなり、任されていたポストを解任されてしまったり減給処分を受ける結果に至るのです。

自分を責める事で更に悪化させてしまう

自分を責めているうつ病の男性

元々働きすぎて心身が弱っていたため、うっかりミスが増加し、今度はそのミスを必要以上に悪く解釈されて上司やクライアントから激しく叱責される事にもなりかねません。

元々有能で生真面目な性格の社会人は、完全にメンタルがグロッキー状態になるのです。

しかも叱責されたのは明らかに自分のミスなので、自分を責めてしまうケースがほとんどです。

自信が持てなくなり、周りの評価も下がり続けて、家族からも馬鹿にされる日々を送る事になる人も多くいます。

そのストレスが更にうつ病を悪化させてしまい、物忘れも更に酷くなってしまいます。

こうなると、本人の努力ではどうしようもなくなるので、早い段階で物忘れの原因を突き止める事が大切です。

仕事で物忘れが激しいのは致命的

専業主婦の方にとっては、物忘れよりも効率的な家事や育児が出来なくなる方が辛いと思いますが、サラリーマンにとっては物忘れは致命的な欠点につながってしまいます。

私自身うつ病を発症してからと言うもの、業務で過去に何をしたのか、あるいは顧客の顔や面識などを覚える事が出来なくなってしまいました。

上司や同僚から、過去の仕事について聞かれても思い出す事が出来ないので、その都度膨大な書類を漁っては返答していた時期があります。

聞いた方は、すぐに返答が貰えるだろうと思って軽く聞いただけなのに、私としてはまともな返答をするのに半日近くかかる事も頻繁にありました。

その頃は何故こんなに物忘れが酷いのだろうと自責の念にとらわれていましたが、今思えば単にうつ病の症状として脳の機能が低下していたために記憶の定着が出来ていなかっただけのようです。

もちろんこのような物忘れが日常的に頻発していたので、会社での評価は地に落ちてしまし、うつ病になっていても誰も心配もしてくれないようになったのは今思い出しても非常に辛い経験でした。

その仕事を退職するまで追いつめられたので、転職を試みたのですが、その時はスマホやメモを常に持ち歩き、ほぼすべての出来事を履歴として残すように工夫をしていました。

しかし、そんな事を日々行っていると疲労感が半端なく増えて、酷い不眠症に陥り、うつ病を悪化させるだけで僅か2か月で退職する事になったのです。

物忘れ対策には仕事のチェックを忘れずに

メモ帳

この記事を読んでいらっしゃる方には、「うつ病は物忘れが酷くなるものだ」という事を肝に銘じておいて欲しいと思います。

少なくても本来のあなたはそんなに物忘れが酷い人間ではないですし、ケアレスミスを頻発させるような人でもありません。

うつ病が改善すれば記憶力も良くなるので、現段階で仕事が出来ない人間としてのレッテルを貼られていたとしても、気にしないようにして下さい。

最低限のメモを残すようにして、書類の整理をしっかりしていれば、会社としても最悪の自体は避ける事が出来ますし、必要以上にあなたを追い込むようなこともしないと思います。

また、仕事は必ず間違っているという前提でチェックをする事をおすすめします。

時間はかかりますが、仕事でのミスは会社にも不利益になる事ですし、あなた自身の価値を下げてしまいます。

一度のチェックでダメならば、二度、三度チェックを繰り返してでも、物忘れによる不利益を少しでも回避するようにして下さい。

うつ病の物忘れは何かを変える事で劇的に改善するものではありません。

心身をしっかりと休めて、睡眠の質を向上させる事で少しずつ回復するものです。

無理をしないで、少しでも脳を休息させる方法をとる事が一番の薬となります。

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