阪神高速道路の子会社に勤めていた神戸市の男性=当時(24)=がうつ病で自殺したのは職場のいじめが原因だとして、父親が国に対し、労災と認めなかった処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が29日、大阪高裁であった。
佐村浩之裁判長は、請求を棄却した一審大阪地裁判決を取り消し、父親の逆転勝訴を言い渡した。
判決によると、男性は阪神高速道路の巡回業務を担当していた2012年5月、自宅で自殺。
父親が遺族補償給付などを請求したが、神戸西労働基準監督署は業務が原因ではないとして不支給とした。
佐村裁判長は、ペアを組んだ上司が巡回中などに「何もするな」「殺すぞ」と怒鳴り、男性に強い心理的負荷が掛かったと指摘。
うつ病の発症を推認でき、自殺は業務が原因と判断した。
職場でうつ病を発症する人って多いですよね。
私も、パワハラに合ってうつ病を悪化させてしまったので、自殺した男性や遺族の悔しい気持ちが良く分かります。
本来会社は、従業員の健康を守る義務があるのですが、日本の社会では全く守られていない気がします。
しかも、明らかに職場が原因でうつ病になったとしても労災が認められるケースってほとんどないんですよね。
証拠を取っておいたり、自殺をしたら、初めて労災が検討されるって、おかしいと思うんですよね。
確かに何でもかんでも労災にしていたら、財政が悪化するとは思いますが、証拠をとっておく程余裕があるうつ病患者ってほとんどいないですよ。
自殺なんかしたら、取り返しがつかないじゃないですか!
最近、メンタルヘルスケアと言う言葉が浸透してきて、職場の環境改善は表面的には進んでいるように感じますが、実情は変わっていないのではないでしょうか?
本当の意味で、働きやすい職場作りを急いで欲しいものです。
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