魚介類を1日に110グラムほど食べると、うつ病のリスクが下がるとの調査結果を国立がん研究センターなどのチームがまとめ、英科学誌ネイチャーの関連誌(電子版)に26日、発表した。青魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)の影響とみられる。
40~59歳の長野県内の男女1181人について、魚介類の摂取量や病歴、生活状況を調査。25年後に95人(8%)が精神科医にうつ病と診断された。
魚介類の1日の摂取量に応じて4群に分けて分析すると、最も少ない群(中央値57グラム)に比べ、2番目に多い群(同111グラム)は、うつ病のリスクが56%低かった。EPAの摂取量でも同様に分析すると、最も少ない群(同200ミリグラム)と比べ2番目に少ない群(同307ミリグラム)は、うつ病のリスクが46%低かった。いずれも摂取量が多いほどリスクが下がるわけではなかった。
調査を担当した国立がん研究センター・社会と健康研究センター健康支援研究部長の松岡豊さんによると、魚介類をたくさん食べる人はとる野菜の量も多く、揚げたり炒めたりでサラダ油を多く使う傾向がある。サラダ油に含まれるオメガ6脂肪酸は炎症を起こす作用があり、EPAの効果を打ち消した可能性があるという。松岡さんは「心の健康を保つために1日100グラムほどの魚介類を食べてほしい」と話している。
一般的にサバの切り身は80グラム程度、イワシは1匹80~100グラムという。
うつ病を治療出来るレベルではないにしても、青魚を毎日食べる事で発症のリスクを抑えられると言うニュースです。
前からEPAの摂取は、うつ病に良いと言う研究はあったのですが、それがより具体化した感じです。
魚を食べると同時に、サラダ油が脳内の炎症を引き起こす事にも言及していますね。
うつ病で抗うつ剤が効きにくい人は、脳の炎症が原因の一つになっていると言う研究結果も出ているので、積極的に青魚を食べるのは良さそうですね。
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