うつ病では何で攻撃的になるの?イライラする原因と対処方法

うつ病

うつ病の人でやたら攻撃的になる人がいます。
元の性格が攻撃的であれば、仕方がないのですが、明らかにうつ病になってからイライラする場合には原因があります。

うつ病で攻撃的になるには2種類の原因(状態)があります。

  • 不安感や焦燥感が強い
  • とにかくやたらとむしゃくしゃする

です。
物や人に対して攻撃的な態度を取るのは同じでもうつ病の症状は全く異なります。

不安感や焦燥感が強く攻撃的になる

うつ病の精神的症状に、不安感や焦燥感があります。
自分ではどうしようもない程、落ち着かない状態になります。
脳内伝達物質であるセロトニンが減少している事と、自律神経が乱れている事により、意味もなく不安になるのです。
良く「考えすぎだからうつ病になるんだよ」とか、「もっと気楽に考えたらうつ病なんか良くなる」と言う人がいますが、これは全くの的外れと言えます。
「気楽に考えないからうつ病になるのではなく、「うつ病になったから気楽に考えられない」と言った方が正しいのです。
つまり、うつ病さえ改善すれば、元のように気楽に考える事は容易いのです。
一人で不安がっている分には本人はかなり辛いですが、害はありません。
しかし、その不安感のために攻撃的になってしまっては、家族や周りの人にとっても人ごとではなくなります。

不安感から来る攻撃性の対処方法

不安感や焦燥感から攻撃的になっている場合は、とにかくうつ病患者の言う言葉に共感する事が大切です。
うつ病患者は自分でも訳が分からないくらいに、とにかく不安で仕方ない状態です。
そんな時に、逆切れされたり、無視をしたりされると、苦しみを打ち明ける事が出来なくなり、余計に不安が強くなってしまいます。
話しをしっかり聞いて、決して否定はせずに、共感しながら、「一緒にいるから大丈夫だよ」と言ってあげると、精神的に落ち着きを取り戻していきます。
一度や二度共感したからと言って、攻撃的な態度が無くなるわけではないので、根気よく続けて下さい。

とにかくやたらとむしゃくしゃする

これに対して、とにかく何が気に入らないのか分からないけど、全てに対してイライラして攻撃的な言動をする事があります。
人に対して文句を言って、物に躓いたら物を壊してしまうなど、明らかに異常な程攻撃的になる原因としては、エネルギーが溜まってきている時に起こります。
「うつ病は脳のエネルギーが枯渇している状態」と良く言われますが、急性期を過ぎて回復期に差し掛かると、エネルギーが少し溜まってきて攻撃的になる事があります。
そのため、イライラして攻撃的になっている状態は、うつ病が改善している証拠でもあるのです。
但し、この攻撃的な状態をそのまま放置するのは良くありません。
うつ病患者が攻撃的になると、周りが迷惑するだけでなく、うつ病本人にとってもやり場のない怒りを我慢し続ける事で、うつ病を悪化させてしまうからです。
この攻撃的な良い兆候の時に、どのように行動するかで、その後順調に回復するか、また悪化させてもとの状態に戻ってしまうかが決まってきます。

イライラして攻撃的になる対象方法

要は、その攻撃的なエネルギーをプラスに発散する必要があります。
人や物に当たるのではなく、外に出て散歩など少し体を動かす事が効果的です。
また、腹式呼吸やヨガなど、心身ともにリラックス出来てなおかつ体を動かす事をするのも良いでしょう。
些細な事が気に入らなく感じるので、掃除をしたりシャワーを浴びて心身ともにリフレッシュする事を心がけましょう。
もしスポーツ出来るほど回復しているのであれば、楽しめる範囲で汗を流す事も良いです。
私はイライラして攻撃的になっていた時には、家族に迷惑をかけないようにインターネットカフェに歩いて行っていました。
散歩する事と、漫画を読むことに集中する事で、いつの間にか攻撃的な状態が収まっていたからです。
方法は人によって、異なると思いますが、色々試して、自分なりのストレス発散方法を探してみましょう。

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