うつ病はどれくらい辛いか?生き地獄のようなものです・・・

生き地獄うつ病

うつ病は精神的な病気と思われがちですが、実際には身体的な症状もたくさんあります。
うつ病の辛さは見た目や数値で分からないので、理解するのはかなり難しいものです。
一般的なうつ病の辛さを一言で表すと、「38度の熱が四六時中出ている」感じですが、重症度によってはもっと深刻なものです。

うつ病体験者による辛さの表現

あるうつ病患者によると、
「失恋とか、悲しい別れと言った嗚咽するような苦しさ。
うつ病はその嗚咽する苦しみだけで、感情は無くなっている。
朝、目が覚めた時から息をするのも苦しいだけで、1秒たりとも楽な時間は有りません。
生きて居られません。死にたいけど死にきれない辛さ。
涙一滴も10年前出ません。
100メートル先のコンビニ行くのに10kmぐらい感じました、ティシュの箱を右から左に渡してと渡すのに、鉛のように重い。
目が覚めた瞬間から生き地獄で、5年目ぐらいから、今日の一日の意味が、少しでも死に近ずいたと、寝る前に、このまま目が覚めませんようにと神に祈って毎日寝てました。
人間が想像できない苦しみ、人間にこんな苦しみが存在するとは夢にも思いません。」
とおっしゃっていました。

「そんな大げさな事を!」
「被害妄想だ!」
「被害者ぶって」
と思うかもしれませんが、大袈裟ではなく普通の人が経験したことない程うつ病は辛いんです。

うつ病の辛さは自殺率に現れている

うつ病による自殺者数

うつ病患者の自殺率は15~25%と言われていますが、これほど辛い症状が出ているからこそ死を選択する人が多いのです。
私自身、脳がオーブンで焼かれているような、息をするのも辛い症状を何年も経験してきました。
頭の中は霧がかかったようになって、イライラが収まらず「発狂した方がどれだけ楽だろう」と常に考えていました。
わが子の事すら可愛いと思えず、襲い掛かってくる希死念慮はすさまじいものです。
しかも睡眠障害になっていたので、生き地獄の辛い症状を24時間365日休まることなく味わうのです。

世間一般に広まってしまった「うつ病は心の風邪」と言う言葉が、多くのうつ病患者を更に苦しめているのは間違いありません。

「うつ病は心の風邪」と言う言葉は、抗うつ剤を大量に販売するために製薬会社が作ったキャッチコピーに過ぎないですが、「うつ病なんか、大したことない」と言う誤認識に繋がり、辛い症状を理解してもらえない大きな要因になっています。

最近では、その辛い症状からうつ病は心の風邪ではなく、「心の癌」という人もよく見かけますが、これも正しくはありません。
確かに辛い症状を良く表現してはいますが、うつ病は「心の病気」ではなく「脳の病気」です。

「心」と言う表現を使うと、「気の持ちようで何とでもなる」と解釈をする人が出てしまいます。

うつ病の辛い症状から抜け出した表現

私は電気けいれん療法によって、うつ病の地獄から抜け出す事が出来ました。
その時に様々な本を読んで、私と同様にうつ病の辛い症状から解放された人が書いたものを読んだのですが、印象的で非常に適切な表現だと思ったのは、
「やっと悪魔の口から抜け出せた」と言うものです。
アメリカ人の女性が表現した言葉ですが、うつ病がどれほど辛いかを物語っているのではないでしょうか?

悪魔に飲み込まれてしまった。
悪魔の腹の中でもがき苦しんでいる状態が「うつ病の辛い症状」だと思います。

うつ病の辛い症状を一つ一つ書くと、

  • 苦しみだけが常にある
  • 頭が働かなくなる
  • 眠れなくなる
  • 一日中体が鉛のように重い
  • 楽しいと言う感情がなくなる
  • 食事をしても味がしない
  • 体力がごっそりと削られる
  • 誰とも話したくない(話せない)
  • 思考も感情もどんどんネガティブになる
  • 絶えず絶望感に襲われる
  • 死ぬことが頭から離れなくなる

と言った事が挙げられます。

うつ病は地獄のように辛いだけでなく、常に死と隣り合わせの恐ろしい病気です。
誰しも経験したことない事を本当に理解する事は出来ません。
しかし、「理解しようとしている」人が傍にいるだけで、うつ病の辛さも少しは軽くなります。
「こんなに辛いのになんで理解してくれないんだ!!」と多くのうつ病患者は常にもがき苦しんでいるのです。
この記事が少しでも、うつ病の理解に繋がれば幸いです。

コメント

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