うつ男性、見つけた居場所 60代、就労訓練半年

自分の居場所うつ病

長い間、そううつ病に悩む60代男性が茨城県筑西市内の就労支援事業所に通い、半年がたった。

退職、引きこもり、自殺未遂…。さまざまな困難に直面した。

若者と作業に励む中で「長い社会経験を生かし、若い人の役に立ちたい」と思えるようになった。

 

同市茂田の就労支援サービス「イマココ」。

精神的に不安を抱えた人が就労訓練を受ける。利用者の大半は引きこもり経験者。30代中心の利用者に囲まれ、男性はアニメグッズを作る軽作業に臨む。

県西地域のアパートで1人暮らしする。

つまずいたのは30代。

地元の進学校から都内の大学を卒業後、東京で営業職に就いた。

バブル崩壊で会社の業績が落ち、自分の成績も苦しくなり、眠れなくなった。

 

40代半ばで自殺未遂を図り、退職した。

妻とも別れた。そこで初めて、そううつ病と診断された。

気分の浮き沈みが激しく、現在も精神安定剤が必要だ。

 

職を転々とし、50代からは生活保護を受給して障害者の入所施設に約10年間、入った。社会復帰に向けて退所したが、アパートで数カ月引きこもった。

3月、行政を通じ、イマココを紹介された。

「僕ぐらいの(高い)年齢では受け入れてくれないかも」。

不安の中、施設職員が温かく迎えてくれた。

「ここからがスタートです」。

職員の一言で楽になった。

平日週5日通う。

体調不良で休んだのは1日のみ。「社会経験を生かし、仕事の段取りなどを伝えたい。そこに僕の存在意義がある」。

自分の居場所を見つけつつある。

将来を考えれば、不安になる。作業に向かう道中、余計な事を考えないよう自分に言い聞かせる。「ゆっくり、楽に」

 

私も似たような境遇に苦しんでいた・・・いや、苦しんでいる。

私も似たような経験をしてきました。

息子の死、パワハラによってうつ病を発症、悪化。

退職、転職したが、うつ病を更に悪化させるだけでした。

極度の不眠症からアルコールに逃げて、自殺未遂。

妻との離婚話は数えきれない程ありました。

しかし、何とか今の自分があるのは、幾つかの運が味方してくれたからだと思っています。

 

これらが一つでもなければ、今の自分は成り立っていないはずです。

まだまだうつ病の症状に苦しんでいる日々ですが、それでも前向きに生きられています。

記事にある人にも、様々な出会いがあるようです。

辛く苦しい日々だとは思いますが、少しでもうつ病が改善して、若い人の役になってもらいたいと心から願っています。

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