笑う事はうつ病に効果あり!ただし作り笑いは・・・

笑顔うつ病

笑うと心身ともにすがすがしくなりますよね。
実際笑うと事はうつ病と密接な関係がある事が、医学的にも立証されています。

  • ストレス減少・体の免疫力アップ
  • 血行促進
  • 記憶力アップ
  • 幸福感

などがあります。

ストレス減少・体の免疫力アップ

うつ病になり、ストレスが大きいと免疫力が低下します。
しかし、笑う事によりリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞が活性化します。
笑う事で免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わります。
そこで情報伝達物質の神経ペプチドが活発になります。
笑う事により作られた善玉神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化するのです。
その結果、癌やウイルス細胞と言った病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。
ナチュラルキラー細胞は常に体の中を巡っていて、異常細胞を攻撃してくれます。

うつ病を治すのは自然治癒力

うつ病の治療には抗うつ剤が使用されますが、抗うつ剤自体はうつ病の回復を早める効果はありますが、うつ病を治す効果はありません。
脳の機能が低下しているうつ病を治すのは、あくまで「免疫」と言った自然治癒力によるものです。
逆に、ストレスなどを受けると、ナチュラルキラー細胞の働きは鈍くなり免疫力も落ちるので、うつ病が自然治癒力ではなかなか回復しないようになります。

血行促進

大きく笑う事で横隔膜が刺激され血流を促進させてくれます。
また、腹式呼吸で笑う事で血管を拡張させて副交感神経が刺激されるので、血流が改善します。
うつ病では前頭葉の血流が悪くなっていることが判明しています。
脳の毛細血管まで血流が回らないため、頭はぼーっとして思考力が低下します。
また、慢性的な運動不足にも陥りやすいので、血流はかなり悪くなっている可能性があります。
逆に全身の血流を改善する事で、脳の毛細血管1本1本まで栄養を行き届けることが出来るので、うつ病も早く改善させることが出来ます。

記憶力アップ

脳で記憶をつかさどっているのは海馬です。
しかしこの海馬はストレスに弱いと言う特性を持っています。
笑う事で脳にはα波が大量に出て、リラックス状態になります。
そのため、笑うと体中の緊張が解けて記憶力が向上すると言われています。
一方、うつ病になると脳の機能全体が低下してしまい、記憶力も悪くなります。
仕事の効率も下がるため、会社での評価も落ちてしまうのがうつ病の辛い所でもあります。
笑う事で、記憶力が改善すれば、仕事も覚えやすくなるので、会社に行くのも苦ではなくなるかもしれません。

幸福感

フランスの哲学者アランが書いた『幸福論』には「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」と言う言葉があります。
笑顔の人の周りには、幸せが溢れてくるという事ですが、これはミラーニューロンという脳内細胞が関係していると言われます。
ミラーニューロンは人の感情を自分のもののようにが感じる事が出来る細胞です。
うつ病になると辛い、苦しい顔になってしまいますが、それではミラーニューロンによって他人の気持ちまで落ち込ませてしまいます。
時には、不愉快にさせてしまい、そのせいでキツイ言葉を浴びせられる事もあるでしょう。
自分が幸せになりたいのであれば、笑顔を絶やさない事も必要な事です。
赤ちゃんや子供を見ていると、無邪気に笑っていますが、それをみているだけで幸せになりますよね。
ミラーニューロンは案外身近な所でも活躍しているのです。

作り笑いは賛否両論

但し、作り笑いに関しては、効果があると言う研究と、逆に惨めな気持ちにさせてしまうので、逆効果だと言う研究結果があります。
個人的には、うつ病で落ち込んでいる時に無理やり作り笑いをした時は、非常に疲れるだけで何も良い事がなかったように思います。
それよりも、うつ病を改善させて少しでも心身を楽にさせる事が、笑顔になる近道なのではないかと思います。

 

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