うつ病診断用の酵素量産 HMT・東洋紡、研究用試薬を販売へ

血液検査うつ病

慶応大学発ベンチャーのヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)と東洋紡は、うつ病の診断で、バイオマーカー(体内指標物質)の測定に使う酵素の量産技術を確立した。東洋紡が11月からHMTに供給し、HMTは下期中に研究用試薬キットを製造・販売を開始する。

HMTは、うつ病を血液のリン酸エタノールアミン(PEA)の濃度を測る検査で簡便に診断する検査法を開発しているが、濃度測定には特定の分析機器が必要だった。このため、医療機関や分析機関にある汎用分析機器でも測定可能な、酵素を使う研究用試薬キットの開発を進めていた。

東洋紡との共同研究で、キットで使う酵素の量産技術を確立、供給を受けることになった。HMTは研究用試薬キットを下期中に発売、18年度から幅広く研究機関へ販売していく計画で、体外診断用医薬品開発へと進める。

うつ病患者は世界に3億2000万人いるとされる。

診断は専門医の問診が中心だが、HMTは血液中のPEAの濃度とうつ病に関連があることを発見、迅速簡単な診断法の実用化を進めていた。

 

ついに、血液検査でうつ病が客観的に判断出来るように!

これまでもうつ病の血液中の成分EPAを測定する手法を取り入れてきたHMTですが、研究用試薬キットを2017年下期中に販売する事になりました!

まだ、PEAを測定するには保険診療となっていませんが、今後研究が進み、正確度に問題が無ければ保険適用になると思われます。

 

私が想像していた以上よりもかなり早く、検査キットを発売出来るようになったので、本当に驚きと興奮をしています!

 

うつ病患者は日本だけでも100万人を超えると言われていますが、この検査方法はおそらく世界に通用するものです。

 

うつ病で一番つらいのは、周囲の人からの偏見や不理解ですよね。

 

それが、血液検査で簡単に判明して、重症度も分かれば、周りからの理解も得やすくなります。

 

一方、懸念する事としては、障害年金などの判定に利用されないかという事です。

 

PEAの正確度は9割と言われていますが、逆に言うと残りの1割は間違っているという事です。

>>PEAに関する記事はこちら!

 

そのため、幾ら正確度が高くても、完全に信用してしまうのはリスクがあります。

 

日本年金機構の認定医がPEAの数値を参考に、障害年金の等級を判定する事は避けて欲しいですよね。

 

公的機関はあくまで参考程度にとどめて欲しいものです。

 

>>うつ病の障害年金に関する記事はこちら!

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