うつ病は精神的に落ち込みが激しくなってしまったり、気鬱な状態が続いてやる気が起きなかったり、時には死んでしまいたいというような希死念慮と言う感情がわき起こったりしてしまいます。
そういった精神的な落ち込みの他にも体が重くて動かない、頭痛、食欲不振、腹痛などといった病気のような症状も様々出てきてしまう可能性があります。
その中に心因性発熱と言う発熱の症状があります。
心因性発熱とは
うつ病の大きな原因とされているのがストレスです。
ストレスを強く感じることによって、精神的に不安定になってしまうのと同時に身体の不調を起こしてしまいます。
これはうつ病ではない人も経験があるかもしれませんが、強いプレッシャーを受けるなどストレスを感じる状況に置かれてしまうと、お腹が痛くなってしまったり頭が痛くなるといったことすることがあるのではないでしょうか。
ストレスがかかると自律神経が過剰に働き、体内の白血球がウィルスや細菌攻撃しますが、その時に炎症を起こす事でを発熱します。
これが慢性的に起きているのが心因性発熱です。
子供の心因性発熱は高熱が出るケースが多い
特に子供が強いストレスを感じてしまうと、頭痛や腹痛といった症状が良く出てしまいます。
また同時に急に高熱が出てしまうといったケースもあります。
子供がストレスによって熱を出す心因性発熱の場合は、一気に高熱が出てしまいますがすぐに下がるという特徴があります。
うつ病の心因性発熱は微熱が続く
一方でうつ病からくるストレスが原因の心因性発熱のケースでは37度くらいの微熱が長く続くいてしまいます。
そしてストレスが解消されたとしても熱が下がらないことが多く、慢性的に症状が出る可能性があるのです。
うつ病からくる場合には、風邪などの症状がなくても定期的に熱が出てしまい、それによってさらに身体がだるくなってしまったり、やる気がますます出ないなどの悪循環に陥ってしまうケースも珍しくありません。
またストレスなどの心因性からきている場合には、薬を飲んでもなかなか効かないといった特徴もあります。
心因性発熱の対策方法
症状を改善するためには、ストレスの原因を取り除き、自分を責めすぎないなど精神的にリラックスできる環境を作ってあげるようにしましょう。
お風呂にゆっくり入り自律神経を正常に戻し、小まめに休憩をするようにして心と身体をほぐしてあげることが大切になります。
また、睡眠も重要な役割を果たしてくれます。
インフルエンザなど高熱が続けば誰でもベッドに横になりますが、ストレスが原因で微熱程度だと無理をしてしまう人が多くいます。
しかし、それでは発熱は収まらずに、長引いてしまいます。
うつ病の症状がそれほどひどくない場合、休職までする必要はありませんが、残業や休日出勤は控えて、夜はしっかりと睡眠を取るようにしましょう。
感情の高ぶりによる発熱
また、感情の高ぶりから発熱する時もあります。
うつ病になると、精神のコントロールをするのが難しくなります。
脳内神経伝達物質「セロトニン」が減少しているために、悪い事ばかりに目が行くようになり、嫌な事があったらそれが四六時中頭の中を駆け巡ってしまいます。
セロトニンが正常に分泌していれば、暫くすると気持ちが晴れて落ち着くのですが、うつ病患者はそれが出来ません。
怒りや悔しさと言った負の感情を持っていると、これ以上傷つかないように自営本能が働くのですが、この時に体が発熱します。
感情による発熱の対策
感情から来る発熱は、セロトニンの量を増やす事が大切になってきます。
抗うつ剤の中には、SSRIやSNRIと言ったものがあり、脳内のセロトニンの量をコントロールする働きがあります。
主治医に微熱が続いている事を告げて、抗うつ剤の種類を変更してもらうのも良いでしょう。
ヨガやストレッチなど体を少し動かしてみるのもセロトニンの量を増やす働きがあります。
それ以外にも朝日を浴びたり、睡眠を十分とる事も大切です。
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