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うつ病で入院治療するメリット・デメリット。自宅療養が一番良いのですが・・・

 2017/06/30 うつ病
この記事は約 6 分で読めます。 1,305 Views

うつ病で入院治療する必要は通常ありません。
と言うのも、入院したからと言って、自宅で治療するのと基本的には内容が同じだからです。

うつ病治療のベースとなるのは薬物療法です。
抗うつ剤や安定剤、睡眠薬を服薬しながら、規則正しい生活を送る事が大切です。

入院治療のメリット

基本的に自宅療養の方が良いうつ病治療ですが、入院した方が

  • 生活リズムを整えられる
  • 自殺を予防する事が出来る
  • 大きなストレスをかけないで済む

と言うメリットがあります。

生活リズムを整えられる

入院治療では、食事や睡眠、服薬の時間管理をしてくれるのがます。
うつ病の急性期では、可能な限り心身を休ませる必要がありますが、回復期に差し掛かると規則正しい生活を心掛けて社会復帰の準備をしなければいけません。
自宅にいると食事や睡眠などが適切に取れないうつ病患者もいます。
食事の準備をしてくれるご家族の方が同居していない人にとっては、栄養バランスが取れた食事を3食しっかり食べられるので、入院するメリットがあります。
夜になると、スマホなどを見てしまい、夜更かしをしてしまううつ病患者もいます。
しかし、入院すると消灯時間が決められているので、基本的には睡眠リズムも整えやすくなります。
朝起きてから、夜寝るまでの時間をどのように過ごすかで、うつ病の回復度合いは変わってきます。
自力では生活リズムを整えられない人にとっては、入院治療するのが良いでしょう。

自殺を予防する事が出来る

希死念慮が強く、いつ自殺をするか分からない状態の人は入院治療する方が良いでしょう。
閉鎖病棟では、飛び降り自殺が出来ないように窓を開ける事が出来ないようになっています。
また、首を吊る危険性があるので、カーテンなどが布やひも状の物を置かないようにしています。
オーバードーズしないように、服薬する時は看護師の目の前で与えられた薬を飲むようにもなっています。
廊下からでも部屋の中が常に見えるように、ドアのガラス部分は透けるようになっています。
四六時中監視されているようで、うつ病患者としてはあまり気持ちが良いものではないですが、最悪事態を避けるために病院側としても最大限注意を払っているのです。

大きなストレスをかけないで済む

開放病棟では、比較的快適に過ごす事が出来ます。
同居しているご家族の方が、うつ病に対して理解がない場合では、自宅療養していてもゆっくりと休養を取ることが出来ません。
「早く働け!」「怠けるな!」「甘えは許さん!」などと言う言葉を四六時中かけられていては、治るものも治りません。
実際、多くの人はうつ病の事を気の持ちようだと勘違いをしています。
そこまで酷い事を言うつもりはなくても、何か月も何年も一向に良くなる気配がない場合は、「甘えているだけなのでは?」と疑問を持っても不思議ではありません。
しかし、殆どのうつ病患者は甘えたいとは思っていません。
「何とか会社に行って働きたい」「家事を頑張ってしなくては」と言った思いで頑張っているのですが、逆にその考えが強すぎるためにうつ病を悪化させて更に動けなくなっているのです。
むしろ、「怠けたい」と考えているうつ病の人の方が、早く治療効果が出て、社会復帰をする事が出来ます。
いずれにしても、家ではゆっくり休養を取れないのであれば、入院した方が良いでしょう。
様々な制限があるものの、看護師や医師はうつ病のプロなので、しっかりと理解をしたうえで最善の方法を取ってくれます。
数か月入院治療をすると、うつ病の症状も和らいで心身ともに安定する事も多いようです。

入院治療するデメリット

逆に入院治療のデメリットも存在します。
その中でも、

  • 入院費用がかかる
  • 小さなストレスが多い
  • 周囲の患者の影響を受けやすい

と言った事は入院治療した事があるうつ病患者であれば、誰しもが経験するデメリットです。

入院費用がかかる

自立支援医療を使うと、通常の治療費は1割負担で済みますが、入院治療には適用されません。
そのため、3割を負担する事になるので、経済的にしんどい人は難しい事があります。

小さなストレスが多い

私もこれまで、何度かうつ病で入院をしてきましたが、自宅のように思い通りにならない事でストレスに感じる事は多くありました。
例えば、スマホを思うように使用出来なかったり、ベッドのマットレスのクッションが悪く睡眠が取りにくかったり、タバコも時間を決められているので愛煙家の私としては嫌でした。
それ以外にも、娯楽と言えるものが皆無なので一日中暇を持て余したり、テレビを見るにしても食堂にしかない上にチャンネルも勝手に変えられないので、好きな番組を見る事も出来ません。
お酒はもちろんダメですし、大部屋の場合は相部屋の人に気を遣わなければいけません。
一つ一つは小さなことでも、重なると結構なストレスになるので、ある程度の覚悟は必要です。

周囲の患者の影響を受けやすい

閉鎖病棟に入院すると、重度の統合失調症や認知症の人がたくさんいます。
所構わず叫んだりするのは日常茶飯事で、慣れない間は恐怖感を感じる事もありました。
実際には、危害を加える事と言うのは基本的にないのですが、問題はそう言った重度の患者さんの影響を受けて、自分の症状まで悪化する可能性がある事です。
うつ病の場合、精神的に不安感が強くても、意識ははっきりとしています。
そのため、周りの人と比較する事で「自分の症状はこんなに酷いんだ」と自己否定する事に繋がりかねません。
一度自己否定が始まると、精神的にどんどんマイナス思考に陥り、何のために入院までして治療しているのか分からなくなることもあります。

基本的に自宅治療が良い

うつ病は自宅治療が基本になります。
入院しても、治療内容が変わる訳でもないので、ある程度自分自身や環境をコントロール出来るのであれば、自宅の方がストレスなく過ごせて、うつ病も早く回復するでしょう。
入院治療する一番のメリットは、自殺を予防出来る事です。
希死念慮が出てくると、心の底では「死にたくない」と思っていても、衝動的に自殺をしてしまう事があります。
自宅で家族が四六時中目を光らせていても、限界があるので、その場合は入院した方が良いです。

入院して特別な治療を受けられることも

入院しなければ受けられないうつ病治療として、「電気けいれん療法」があります。
脳に微弱な電流を流して、脳内でけいれん発作を起こし、その刺激でうつ病を治療するものです。
何故効果があるのか完全に解明できてはいないですが、「うつ病治療の最後の砦」と言われるだけあって効果はかなり高いと言えます。
電気けいれん療法では、全身麻酔をする事もあり、入院治療が基本となります。
1ヶ月から2か月間に10回前後の治療を行いますが、多くのうつ病患者に顕著な効果が見られます。
うつ病で入院治療するのであれば、電気けいれん療法を受けられるところを選ぶのも一つの方法です。

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ライター紹介 ライター一覧

辻田 哲

電気けいれん療法コミュニティ【Serapis】会長。自身もうつ病と6年間戦い、最終的に電気けいれん療法で人生を取り戻した。
Serapisでは副作用のリスクの少ない電気けいれん療法を実施している病院選びのポイント、障害年金2級の受給ポイント、再発をさせない働き方、あなたにも出来るアフィリエイトを紹介している。
現在は精神障害者として人事を担当する傍ら、副業のアフィリエイトで月に約50万円の収入を得ている。
コミュニティで紹介している【ゴール逆算型障害年金2級ポイント】は特に参加者からの人気が高い。