うつ病になりやすい性格が必ずしも悪いわけではない!立派な個性です。

個性うつ病

うつ病は一生に一回かかるとも言われているほど身近な疾患です。
どんな病もなりやすい人とそうでない人がいます。
しかしうつ病になりやすいからと言って、必ずしもその性格が悪いわけではありません。
どんな事でも良い面と悪い面が存在しています。
うつ病になりやすい性格であっても、その人の大切な個性です。
大切なのは、自分の性格の長所を伸ばして短所を補う工夫をする事です。
うつ病になりやすい性格には8つの共通点が見られので、ご紹介します。

完璧主義

一つ目は完璧主義です。何事も完璧にやらないと気が済みません。
Wikipediaによると、「定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者」を完璧主義者と言います。
完璧主義者は、

  • 自分を追い込む
  • 理想が高い
  • 結果にこだわる

と言う特徴があります。
そのために、自分を褒める事をあまりせずに、とことんまで自分を追い込んで理想に近づこうとする傾向があります。
当然ながらあらゆることを常に完璧にできる人などいません。
ところが、完璧主義者は多少のストレスにも負けずに、ひたすら結果を追い求めていくので、心身ともに崩壊してうつ病になってしまうのです。
決して完璧主義がダメと言うわけではありません。
自分の夢をかなえようとすれば、多少なりともストイックに結果を追い求める事は必要です。
しかし、その過程では自分の事をしっかりと褒めてあげる事が必要です。
少し前進したら、「よく頑張った!」と言ってあげることで、自己肯定感が向上していきます。
自己肯定感を高めていけば、精神的にも充実した人生を送る事が出来ます。

強い責任感

二つ目の性格は責任感が強い人です。
物事が順調に行っているときは問題ありませんが、不可抗力が関係している時でも自分がすべての責任を引き受けようとします。
人の責任まで自分で背負い込んでしまうので、会社で役職が付いてきたりするとパンクしてうつ病を発症する可能性が高くなります。
責任感が強いと、周囲の人からも尊敬されて信頼関係を構築しやすいですが、ある程度は人に任せる事をしていかなければいけません。
うつ病になるまで責任を負う必要はどこにもありませんし、部下に仕事を任せてある程度責任も負わせる事は部下自身の成長を促す上でも必要な事です。

ネガティブ思考

三つ目はネガティヴな人です。消極的な面にばかり注意がいきます。
生じる可能性の少ない最悪の事態が起きることを心配します。
何事もやってみなければどんな結果が出るかは分かりません。
また、自分が思っているよりも、他人はあなたの事にそんなに興味を持っていないのが現実です。
あなたが失敗をしようが、恥をかこうが、その瞬間は多少気にしますが、すぐに忘れてしまうものです。
悪い結果を考えて足がすくむよりも、何も考えずにとにかく行動してみる事が大切です。

強い自尊心

四つ目は自尊心が低い人です。
自分に自信がないため、失敗すると何をやっても駄目だと考えます。
生じたことが自己を否定されているように感じる傾向にあります。
成功している人と比較して、自分は価値がないと考えます。
自尊心が強い事は自己の成長のためにも、ある程度は必要ですが、あまりに強いと周りから疎ましがられて、孤立してしまう危険性があります。
孤立してしまうと、職場環境は悪化してしまい、精神的にもうつ病になりやすくなってしまいます。
人の意見を尊重するという考えを持つことで、協調性を身に着ける事はうつ病を防止する上でも大切な事です。

高い感性

五つ目は感性が高いことです。
必要以上に感情移入してしまい、押しつぶされそうになります。
思いを切り替えることができないため、ストレスを抱えるようになります。
一般的に子供は感性が高く、傷つきやすい傾向にあります。
それが大人になってくると、次第に周りの刺激に慣れてきて、感性も低くなってくるものです。
しかし、大人になっても高い感性を持っていると、人に裏切られたりしたときに立ち直れないほどの傷を心に負うことになります。
感性が高い人は異動が多い大企業のサラリーマンじゃあまり向いていないかもしれません。
会社勤めをするのであれば、小規模で常に同じ人間関係の中にいる方が、のびのびと高い感性で仕事をこなす事が出来ます。
また、接客業であればお客の要望をいち早くキャッチする事が出来るので、信頼を集める事が出来ておすすめです。
それ以外にも福祉や医療関係など、細やかなサービスを必要としている現場では重宝される存在になります。
ただし、必要以上に感情移入をすると精神的に持たなくなるので、自分をコントロールする術を身に着ける事がうつ病を防ぐうえで大切になってきます。

繊細な性格

六つ目は繊細で些細なことが気になる人です。
他愛もない他人の言動がいつまでも気になり頭から離れません。
批判に弱く、攻撃されているように感じることもあります。
繊細な性格の持ち主は、パワハラには特に注意をした方が良いでしょう。
サラリーマンをしていると、中には怒鳴ったり、ののしる事を平気でする人がいます。
自分が攻撃されると、あっという間にうつ病になってしまうので、そういう人とは適度に距離を置くようにしましょう。

内向的な性格

七つ目は内向的な性格です。
嫌なことやストレスをすべて内に秘め、だれにも相談しようとしません。
一般的に女性は自分の悩みを他人に共感してもらいたいので、話をするのが得意です。
しかし、男性的な性格の人は悩みを自分で解決しようと必死になりますが、物事全てが必ず解決するわけではありません。
解決しなかった時に、身動きが取れなくなり、ストレスが爆発してうつ病になってしまいます。
人に悩みを話す事は決して弱い人間と言う意味ではありません。
自分の弱みを出せる方が、人間として強いと言えるでしょう。
カウンセリングなどを効果的に使う事で、心にストレスを溜めないようにする事が大切です。

こだわりが強い

八つ目はこだわりが強いことです。
自分が決めたやり方でないとうまくいかないと考えます。
しかし実際には、あなたがやる方法が全てではありません。
あなたの方法はあなたにとっては最適化もしれませんが、他の人にとっては別の方法が合っている可能性もあります。
一つの方法に縛られずに、色んな方法を模索するのも大切な事です。

うつ病になりやすい人の性格のまとめ

うつ病になりやすい性格には以上のような共通点が見られます。
当然、それぞれの特徴が見られるからといって、かならずうつ病になるというわけではありません。
遺伝的な要素も大きく関係していますし、劣悪な環境にいれば誰しもがうつ病になる可能性があります。

また、うつ病になりやすい性格と言うのは欠点ではなく、長所と捉える事が出来ます。
ただ、現代の社会では非常に生きにくいのは確かです。
大切なのは、自分の短所と長所をしっかりと理解して、自分に適した環境に身を置く事です。

また、うつ病になったとしても、適切な治療を継続して受けることで克服することができます。
人によっては、抗うつ剤に対して反応性が低く、なかなか思うように治療効果がでないかもしれません。
それでも、あなたに適した治療法を探していけば必ず見つけられますし、医学も日進月歩で進化をしています。
うつ病になると、本当に辛い事ばかりで大変ですが、あなたに合う医者であなたに合う治療法をゆっくりで良いので見つけていきましょう。

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