「私はうつ病です」芸能界にいるからこそ真実を素直に伝えるべき。サラ マクドナルド

サラ マクドナルドうつ病

 「ニッポン愛&Sarah、s eye=第19回」
 自動販売機に暖かい飲み物が並ぶ季節!が本気を出し始めましたね。

お祭りバカなのに、実は秋が一番好きな季節なんです。アメリカに住んでた頃、毎年家族でりんご狩りに行ったり、手作りのサイダードーナッツを食べたり、パンプキンをジジャック・オ・ランタンにして掘り出した種をオーブンで焼いたり、夕焼け色の落葉に遊んだりして、なぜか秋の思い出は一段と鮮やかに残っています。

 もちろん日本の四季も素敵ですが(ガイドブックも日本推しの番組も「日本は四季があります!」とよくアピールしますしね)秋は懐かしい季節だからか、毎年この頃になるとマサチューセッツの思い出に浸かります。

 

秋空に映える朱色の葉、深みとスパイスのあるグルメ、普通の日常でも充実してたけど、やっぱり秋といえばハロウィーンと感謝祭。7歳の時から1型糖尿病で、ハロウィーンのトリックオアトリートはお菓子の袋じゃなくて、UNICEF(国連児童基金)というチャリティーの募金箱を持って街を歩き回ったんですね。日本でもやる人いるのかな?

 感謝祭は(?)とにかくいっぱい食べました!(アメリカでは祝日イコール食べ物)お婆さんの家で家族みんなで料理しました。ターキー、クランベリーソース、マッシュポテト、ポテトグラタン、マシュマロ乗せたスイートポテト(黄色いさつまいもじゃなくて、深いオレンジ色の芋)アーモンドとサヤインゲンの炒め、コーンブレッド、モリモリ食べてもう限界だ!と思った瞬間にアップルパイ、パンプキンパイ、ぺカンパイが目の前に!「食い倒れ」と「別腹」はアメリカでも良く通じるコンセプト。

 その二つが秋のメインイベントですが、10月10日にもスポットライトを当てたいです。10月10日は世界メンタルヘルスデー。

 

メンタルヘルスに関する関心を高めて、偏見をなくすことが目的の記念日です。

 

今年、私が自分のプライベートSNSの友達限定公開で、「私はうつ病です」と告白しました。日常のストレスで悲観的になることは誰にでもありますが、私が言う「うつ病」は医学的なもの。

 自分の事情を打ち明けることで、同じ悩みを抱えている人、憂鬱(ゆううつ)で苦しんでいる人の友達や家族の支えになれたらと。

 

「いいね」を一つ、二つされるくらいで終わると思ったけど、すごい反響があって、「この投稿書いてくれてありがとう」とか「勇気が出た」とかメッセージがたくさん届いて驚きました。

 

中には「もっとシェアしてほしい」という人も。応援されてうれしかったけど、誰かに頼れずに一人で無理をしている人が多いな?と胸が痛みました。だから、この場を借りて、友達に限らず、皆さんにその想いを伝えようと…。

 まだまだ精神障害に対して偏見があります。

 

でもちょっと考えてみてください。ちゃんと野菜を食べて、運動して、夜更かしせず毎晩しっかりと睡眠をとる人でも、時には風邪を引くんです。うつ病もそう。円満な家庭で生まれ育って、好きな仕事を好きな場所でやって、それでも心は病むのです。

 私だって、すごく恵まれた人生を送っていると知りながらこうですからね。何も恥ずかしいことはありません。苦しい時は素直に「大丈夫じゃない」と言いましょう。

 「うつ病と戦っていることを秘密にした方がいいよ」。そんなアドバイスもありましたけどね。自分がメデイアに出ている人だから、なおさら。隙(すき)を見せられないですね。

 でも、カメラ、照明、かっこいい台詞、ヘアメイク、編集で作る世界は幻だ。その幻を現実だと勘違いして、それを憧れる人は多いはず。自分の人生と比較したら、辛い思いをして、ずっとその幻を追いかけることになります。

 だから芸能界で活躍しているからこそ、自分の真実を素直に伝えるべき、隙を見せるべきかと。そんな責任もあると思います。

 ◆サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれの27歳。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優、情報番組などで活躍中。

 

私は朝の連続テレビ小説「花子とアン」を見ていないので、Sarah Macdonaldさんを知らないのですが、見ている人にとってはなじみが深いのではないでしょうか?

 

誰しもそうですが、うつ病になるリスクは持ち合わせています。

 

昨日まで他人事だったことが、今日は自分の身に降りかかるのは、本当に生きているとたくさん起こるんですよね。

 

精神病もその一つですし、イジメや差別なんかも当てはまると思います。

 

仲が良かった人が実は、LGBTだったという事も良く聞きます。

 

みんな隠したがりますが、本当は心の奥で傷ついている事がたくさんあります。

 

私はうつ病を隠すつもりは全くなく、もっと確かな情報を伝えられたれと考えています。

 

偏見と間違いだらけの情報が錯そうしている日本だからこそ、真実を伝えていきたいものです。

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