うつ病になると目つきが悪くなりがちです。
眠たそうにしていたり、疲れ切った目つきをしていると「この人、うつ病かな?」「怒っているのかな?」と思われてしまうので鏡を見て目つきをチェックしてみましょう。
うつ病の特徴的な目つき
具体的には、
- 睡眠不足
- 食欲減退
- 不安定な精神状態
- イライラしている
- 頭の中に霧がかかったような状態
- 投げやりになっている
と言った原因が目に現れてきます。
睡眠不足
うつ病になると、脳内神経伝達物質「セロトニン」が減少します。そのため、睡眠障害に陥りやすく日中起きている時でも眠たそうな目つきになります。
同じうつ病の人でも、睡眠をしっかり取れている人の目はしっかりと開いていますが、不眠症になっていると半開きになっています。
また、瞼が腫れぼったくなり、普段二重の人が一重瞼になったりします。
睡眠薬を飲んででも、しっかりと睡眠を取ることはうつ病を改善させるためにも大切な事です。
睡眠を取るだけで、脳に栄養素が行き渡り目もしっかりと開くようになります。
食欲減退
食欲減退は目つきよりも体重などの変化の方が大きいですが、目に力がなくなっているのが特徴的です。
必要な栄養素を摂取していないので、身体全体に力が入らず、弱々しい目つきになってしまいます。
向精神薬などには食欲を増進させる働きがあります。
あまりにも食欲がない状態が続くと、目の周りの筋肉もやせ細り老人のような目つきになるので、しっかりと食事は摂取しましょう。
不安定な精神状態
セロトニンが減少する事で精神的にも不安定になります。
神経が過敏になり、挙動不審になる人がいます。
目つきもどこかおどおどしていて、周囲の変化に過剰に反応するようになります。
常に緊張状態にあるので、心身ともに疲弊してしまいます。
また、就職活動をしている人は挙動不審な目つきをしているだけで面接を突破できなくなるので、日中はリラックス出来るように心がけ、必要に応じて安定剤を服用しましょう。
イライラしている
うつ病の症状として、イライラが収まらない事があります。
テレビなどちょっとした物音や些細な出来事にも目を吊り上げて怒るようになります。
本人も自分がイライラしている事は分かっているのですが、どうしようもなく気持ちをコントロール出来ない状態です。
イライラしているのは、目つきで周りの人間にも伝わってしまいます。
長期間この状態が続くと、家庭や職場での居場所がなくなり、離婚や退職と言う悪い結果に繋がりかねません。
子供がいる人は、子育てにも影響が出てくるので、自分なりのストレスの発散方法を行うようにしましょう。
頭の中に霧がかかったような状態
抗うつ剤など薬の副作用でうつろな目つきになる事があります。
頭の中がぼやっと霞がかかったようになり、焦点が定まらずどこを見ているのか分からなくなることがあります。
薬が強い可能性もあるので、うつろな目つきになったら主治医に相談しましょう。
投げやりになっている
うつ病で全てが嫌になり自暴自棄になっていると、投げやりな目つきになります。
仕事や食事、睡眠など全てがどうでもよく感じているので、自殺に走る危険性もあります。
治療も積極的に行わない可能性が高いので、まずはしっかりとうつ病を改善させる事に集中した方が良いでしょう。
目つきを良くする方法
うつ病で悪くなった目つきを改善するには、睡眠をしっかり取ることが一番大切です。
睡眠によりセロトニンが正常に分泌されると精神的にも穏やかになり、目つきも優しくなります。
蒸しタオルで目の疲れを取る
また、目の疲れを取るには電子レンジで蒸しタオルを作り、目の上に乗せると良いでしょう。
目の周りには交感神経と副交感神経を切り替えるスイッチがあります。
目の周囲の筋肉を温める事で副交感神経が優位になり目の疲れだけでなく、リラックス効果も出てきます。
マッサージをする
目の周囲の骨を指の腹で抑えて、こっている場所があれば少し強めに抑える事でマッサージします。
指をこすりつけると筋線維が痛むので、抑えるだけにしましょう。
目は口程に物を言う
「目は口程に物を言う」と言います。目つきが悪いだけでうつ病の症状が酷いと受け取られたり、他人を不愉快にさせたり、敵を作ってしまう事に繋がります。
外出する必要なない人は、目つきにそれほどこだわる事はないですが、会社で働く場合などは体調管理と合わせて目つきを優しくすることを心がけましょう。
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