日本と海外におけるうつ病有病率の違いは?うつ病を克服した海外セレブたち

有名人うつ病

メンタル疾患の生涯有病率

今や現代病と言われるうつ病ですが、日本以外でも海外でうつ病となる人も少なくないとされています。

OECD Factbook 2009のデータによると、日本でのメンタル疾患の生涯有病率は8.8%と約13人に1人ですが、一番多いアメリカでは26.4%と4人に1人以上が一生の間で何らかの精神疾患にかかっています。
外資系企業を見ていると分かりますが、欧米諸国の方が日本よりもビジネスにシビアと言えます。

仕事でストレスを感じる割合

実際、職場のストレス度合いを国際比較したOECDのSociety at a Glanceの図を見てみると、スウェーデンや韓国、フランスなどは仕事のストレスを多く感じていますが、日本は比較的低い傾向にあります。

年間労働時間

年間労働時間は韓国に次いで日本は高い割合を示していますが、その割には比較的ストレスを感じていないと言えます。
日本人は「働きアリ」と表現する外国人が多いですが、グラフはその言葉を裏付けています。
ただ、同時に仕事に対して誇りを持っている民族とも言えます。

フランスなどでは、仕事は苦痛でしかないと言われていますが、日本では「働くことは美徳」と言う考えが根付いています。
日本に来た外国人がトイレを掃除するおばちゃんを見て、嬉しそうに笑顔で掃除をしている姿に驚いたと言う話しを聞いたことがありますが、どんな仕事に対しても優劣を付けずに、一生懸命取り組む姿は、海外から賞賛されている事でもあります。

もちろん、この考えは諸刃の剣であり、一度うつ病などのメンタル疾患にかかると、日本が当たり前と考えている「働く」という事が困難になります。
そのため、「働けない人間=人間として失格」と言う烙印を押されて、社会から取り残された感覚に陥ります。

日本の「うつ病率」が低い要因

受診率

また、日本のうつ病率が海外と比べて低いのには別の要因もあります。
それは、そもそもメンタルに不調を感じた人が心療内科やメンタルクリニックなどを受診する人の割合が低い事です。
うつ病罹患の経験がある者が病院で受診した人の割合は28.5%と諸外国と比べて低い事が、この有病率の低さにつながっていると考えられています。

うつ病を克服した海外セレブ達

レディーガガ

うつ病は誰でもなる可能性があるとされていますが、有名人や芸能人、そして海外セレブなどにおいても例外ではないとされています。

一見華やかな世界に生きている海外セレブの中で、うつ病を克服した人はどれ位いるのでしょうか。

そこで、うつ病を克服した海外セレブの中にはどんな人たちがいるのか考えてみましょう。

仕事場ではもちろん、プライベートにおいても何かと世間に晒されることの多い有名人たちは、いつどんな時も気を抜くことが出来ずにその分一般的な人よりもプレッシャーや期待を感じてうつ症状を発症しやすいとされています。

レディ・ガガ

世界的なエンターティナーとして有名なレディ・ガガさんは実はうつ病で苦しんでいる一人であることをご存知でしょうか。

10代で摂食障害や性被害などに見舞われた彼女は、現在も治療薬を飲み続けながら不安症と闘いながら世界的に活躍しています。

アンジェリーナ・ジョリー

女優であるアンジェリーナ・ジョリーさんも、うつ病経験者の一人です。

慈善事業にも関心を持ち力を入れていますがその一方でつらいうつ病経験をしていることを告白しています。

そのアンジェリーナ・ジョリーさんの元パートナーであり今現在は親権争いをしているとされているブラッド・ピットさんも実はうつ病だったことがあるとされています。

若くして手に入れた成功を持て余し、アルコール依存症やドラッグ中毒にもなり一時期は身を隠していたこともあるようです。

エリック・クラプトン

そして、ギターの神様と称されるエリック・クラプトンさんも実はうつ病を経験している海外セレブの一人です。

ギターの類いまれな才能を持ちながらも、幼少期の育ってきた環境や友人の恋人を好きになってしまった苦悩などを抱えてドラッグやアルコール依存症で悩んでいた時期もありました。
一時期は克服したものの、近年では以前のようにギターを滑らかに弾くことが出来ずにストレスを感じているようですので、悪化しないことを祈るばかりと言えます。

ジム・キャリー

父親が失業するとともに、生活は困窮してしまい、病気の母親の代わりに働き始めます。
しかし、8時間仕事をして勉強をする事は難しく、16歳で学校をやめてしまいます。
その後、うつ病だけでなく、ADHD(注意欠陥多動障害)やディスレクシア(失読症)も発症すると言う壮絶な人生を歩んできました。

以前は、仕事をするために抗うつ剤を服用しなければいけませんでしたが、現在はコーヒーすら飲まないと言う徹底ぶりでうつ病を克服しています。

ブラッド・ピット

1990年代はうつ病を大麻でごまかしていましたが、ある日「こんなことをしていては無駄だ」と自分を奮い立たせて、うつ病を克服したそうです。
ただ、大麻依存の後遺症は大きく、短期記憶力が低下しています。
友人の顔と名前が覚えられない「失顔症」にもなっていて、順風満帆とはお世辞にも言えない人生を歩んでいます。

コメント

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