うつ病になるとめまい、頭痛、不眠、吐き気など様々な身体的症状が出ます。
その中でも吐き気の症状はなぜ起こるのでしょうか。
ただでさえ辛いうつ病の症状に加えて、吐き気があると何も手につかなくなります。
仕事や家事だけでなく、ベッドに横になっていても苦しいので症状に合わせた対処法を実践しましょう。
うつ病で吐き気がおこる原因
うつ病によって吐き気を催す原因には、
- ストレスによる吐き気
- セロトニンの減少による吐き気
- 便秘による吐き気
- 抗うつ剤の副作用による吐き気
- 偏頭痛による吐き気
- 治療による吐き気
があります。
ストレスによる吐き気
うつ病でストレスが多いと、自律神経が乱れて吐き気を催す事があります。
ストレスで胃腸の働きが悪くなり、上手く消化できないことで吐き気が起こります。
この不調が続くと悪化してしまい、食べ物が逆流しもどしてしまいます。さらに、胃腸の粘膜が傷ついてしまい病気を併発する可能性もあります。
ストレス解消にストレッチやヨガを取り入れてみるのも良いでしょう。
また、うつ病の初期段階で悩みがある時は、カウンセリングが有効になります。
セロトニンの減少による吐き気
胃や腸の粘膜内で働くセロトニンの減少で吐き気が出る事があります。
セロトニンは胃腸のぜん動運動を助け、食べた物を胃から腸へと運ぶ仕事を促進します。
このセロトニンが減少すると食べた物が上手く胃から腸へ運ばれることがなくなってしまい、胃もたれを起こすのです。
うつ病で問題になるのは、あくまで脳の中に存在しているセロトニンですが、セロトニンの減少が主な原因でうつ病になっている人は注意が必要です。
便秘による吐き気
うつ病になる人の多くは食生活が乱れています。
腸内環境も悪くなり、便秘になりやすいのですが、うつ病で体を動かす事も困難になると更に便秘が悪化します。
胃も腸も同じ消化器官なので、相互作用によって便秘から吐き気を催す事があります。
また、抗うつ剤には便秘を引き起こす種類もあるので、便秘と吐き気の両方の症状がある場合は、医師に相談しましょう。
うつ病は消化器官に影響する症状が現れやすいので、お粥などの消化の良い物を食べるように心掛けたいものです。
抗うつ剤の副作用による吐き気
他にも抗うつ剤の副作用で吐き気をもよおすことがあります。
抗うつ剤の副作用なら1週間から2週間ほどすれば身体が薬に慣れてくるので徐々に治まってくる特徴があります。
主治医に相談すれば、胃の粘膜を守る薬も一緒に処方してもらうことができます。
吐き気が酷い時には薬を変えてもらえる可能性もありますので、できるだけ早く主治医に相談することが重要です。
偏頭痛による吐き気
うつ病で脳内のセロトニンが減少すると、血流が悪くなるため偏頭痛に悩む人が多くいます。
偏頭痛では頭の中で血管が拡張していて、その周囲にある三叉神経を刺激することで吐き気を催す事があります。
緊張状態を緩和させてリラックスするとともに、全身の血流を改善する事が大切です。
効果的な対処法としては、半身浴やヨガで副交感神経を優位にする事です。
治療による吐き気
電気けいれん療法をした直後には、頭痛や吐き気を催す事があります。
その場合は、医師から頓服を貰えるので相談しましょう。
吐き気が出たら医師に相談を
少しでも気分が悪い、吐きそうだという症状があったら早めに主治医に相談して処置してもらう必要があります。
場合によっては吐き気止めの薬(プリンペラン、ナウゼリンなど)を処方してもらう事も可能です。
うつ病で服薬している薬との相性もあるので、薬局で市販されている薬をのむのではなく、医師の診断に委ねましょう。
勝手な判断で薬を飲む量や回数を減らしたり、薬を飲まなくするようなことは絶対にしてはいけないのです。
できれば、吐きそうになった時間や食べた物、飲んだ物などを記録しておき、主治医に見せて診断してもらうようにするのが理想です。
うつ病では少ししたことでも気になったりストレスになるので、ひとりで考え込まないことが大切です。
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