高校生のうつ病は、LINEなどのSNS普及が引き金に・・・

スマホうつ病

うつ病の低年齢化が深刻になってきています。
ニュースでも中学生や高校生のいじめ、暴行などを大きく取り上げられています。

「高校生でうつ病なんて・・・」と思われるかもしれませんが、現代の高校生の悩みは多様化しているので、十分にうつ病になる危険性があります。
スマホの普及によって、LINEなどのSNSが普及したことで、高校生の人間関係は昔に比べて複雑化しています。

これまでであれば、ある程度は親の目の届く範囲で異変がないかを察知出来たのですが、現代の高校生は予期せぬところで誰とどんな関係を持っているか分からなくなってきています。

昔であれば友人や恋人と連絡を取るにしても、家にある電話を通して行うしか方法がありませんでしたが、今は個人がスマホを保有していて、気軽にLINEでメッセージのやり取りを行う事が出来ます。

中学生であれば、スマホの保有率もそこまで高くないですが、高校に入学したと同時にスマホを利用する高校生は一気に増えます。

高校生はスマホ依存からうつ病になる事も

友達の関係も良好な間は非常に便利なLINEですが、その中でグループが出来て、自分の悪口などを投稿する事は日常的に出てきてしまいます。

高校生にとっては、人間関係を構築する良い機会であると同時に、いじめや無視をされるなどの危険性が高まるのも事実です。

こうした中、友人に無視され続けたり、いじめを受ける事でうつ病になる高校生が後を絶ちません。

大学生になると、ある程度スマホの使い方も身に尽きますし、人間関係も多用化するので、SMSでうつ病になるリスクは減少するのですが、高校生と言う思春期の子供にとって、依存性が高いスマホはうつ病を増加させる大きな要因となっています。

大学受験は大きなストレス

また、高校3年生は、大学受験と言うプレッシャーがうつ病の引き金になる事もあります。
小学校、中学校、高校までは受験に落ちる経験をしてこなかった学生が大半ですが、大学受験では容赦なく、「不合格」の通知がきます。
「大学進学だけが人生ではない」と言う人もいますが、当の本人にとっては、これまでの人生で一番大きなイベントになってきます。
思うように成績が上がらず、親や教師から「そんな事じゃ、どの大学にも入学出来ないぞ!」とプレッシャーを与えられながら、寝る間も惜しんで勉強に励む高校生はたくさんいます。
努力した分、結果として反映されれば、モチベーションアップに繋がりますが、報われない場合は「焦り」に繋がり悪循環に陥る事もあります。

うつ病を発症する時の大きな要因として、「睡眠不足」があります。
タフな高校生と言えども、一年間フルに勉強ばかりしていて、慢性的な寝不足になってくると、うつ病を発症する危険性が高くなります。
特に一つ一つの出来事に心を大きく揺さぶられる思春期の高校生にとっては、友達の成績が上がって、自分だけが下がるような事になると、それだけで夜も眠れなくなる程心配でたまらなくなります。

高校生のうつ病を防ぐためには

高校生のうつ病を防ぐためには、

人間関係のストレスがないか親がチェックする
睡眠がしっかり取れる環境を整える

事が必要です。

人間関係のストレスがないか親がチェックする

高校生にとっては、学校が唯一のコミュティの場になるケースがほとんどです。
そこで、いじめがあるとうつ病になって、自殺をするケースも多くあります。
日ごろから、友人関係や恋人関係で悩んでいないか、親の方から積極的に話しかけてあげる事が大切です。
スマホの普及によって、目に見えない所で大きく悩んでいるケースがあるので、過信しすぎないように注意しましょう。

睡眠がしっかり取れる環境を整える

不眠の状態が2週間続くようであれば、心療内科などを受診するようにしましょう。
うつ病は初期であれば、早期に改善させて問題なく卒業する事も可能ですが、「気合で乗り越えろ!」と無理をさせると取り返しのつかない状態になってしまいます。
夜寝る前にはスマホを使わせないようにする事も、依存性を低くする観点からも大切です。

高校生は体は大人と変わらないまでに成長していますが、精神的にはまだまだ未熟な子供です。
自立心を育てる事も大切ですが、未成年であることを念頭に親として出来る事をしてあげましょう。

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