よく寝る浅田真央、手の甲に書いた「マットレス」騒動語るhttps://t.co/tKSfM9SANf
エアウィーヴと浅田の契約のきっかけは、手に書いた「マットレス」の文字がテレビに映し出されたこと#浅田真央 #フィギュア #睡眠 #安眠 #マットレス pic.twitter.com/xdGvi1QY4g— NEWSポストセブン (@news_postseven) 2017年6月23日
昨今「働き方改革」が叫ばれているものの、日本人の睡眠時間の少なさは相変わらずである。今年6月、『NHKスペシャル』でも「睡眠負債が危ない」という特集が放送され、そこでも、長年の睡眠不足が「負債」のように溜まっていき、これがうつ病、がん発症リスク、認知症などをもたらすことなどが明かされている。同番組にも登場し、現在30万部を突破した『スタンフォード式 最高の睡眠』著者の同大医学部精神科教授・西野精治氏が講演に登場した。
10月19日に行なわれた「脱・睡眠負債 ~パフォーマンスと睡眠の関係性を考える~」では、西野氏の講演ののち、同氏とともに研究を行なう寝具メーカー・エアウィーヴ代表取締役会長兼社長の高岡本州氏、そして元フィギュアスケート選手の浅田真央さんがパネルディスカッションにて睡眠の重要性について語り合った。
睡眠不足が深刻な健康への弊害をもたらすことに関する研究においては、西野氏が所属するスタンフォード大は長年の実績があり、世界最高峰のレベルにあるという。西野氏は、アメリカの保険会社が過去に行なった調査結果を紹介。
これによると、アメリカ人は平均7.5時間寝ており、同時間寝ている人は“死亡危険率”がもっとも低かった。一方で、3時間や4時間といった“短時間スリーパー”や10時間など“長時間スリーパー”の死亡率は1.3~1.4倍になったという。睡眠時間は短すぎても長すぎてもダメだというのだ。また、女性の短時間睡眠の人は太っているという傾向も見られたそうだ。
日本では、1960年代の平均睡眠時間は8.5時間だったが、現代は7.2時間に減少している。そして、22時までに寝る人も約70%から約30%に減少した。そして、西野氏は「睡眠負債」の概念を解説。一つの分かりやすい例が、毎日14時間ベッドに入ると睡眠量はどうなる? という実験の解説だ。元々7.5時間寝ていた人に対して実施した結果がこの考え方の元にある。
被験者は最初は13時間や12時間ぐらい寝られるものの、この生活を続けると、3週間後には8.2時間睡眠で固定されるようになった。14時間ベッドに入るものの、以後8.2時間のままなのだ。被験者にとってこの8.2時間こそが“理想の睡眠時間”であり、7.5時間寝ていた頃と比較し、0.7時間、つまり毎日約40分睡眠時間が足りなかったというのである。この「負債」が3週間かけて返済されたということだ。
また、講演では、西野氏が睡眠において重要なのは「量」だけでなく「質」であることも明かした。そのためには寝る前と睡眠時の体温の差が多いことがカギとなるのだという。温泉に入ることなどによって体温の上昇でそれがもたらされるほか、高反発で通気性の良いマットレスで寝た場合は反発の弱い柔らかいマットレスと比べ、体温の下降がスムーズになったという。「(体温が)グンと下がった時に深い睡眠が得られる」(西野氏)との実験結果が出たのだ。寝る前の入浴の有用性については、西野氏は温泉に入る猿の写真を紹介し「猿も知っていた温泉の効果」と語り、笑いを誘っていた。
西野氏はエアウィーヴのマットレスを実験に使ったが、元々同社・高岡氏からは「ネガティブな結果が出ても構わない」と2012年に言われ実験をしたところ、通気性が良く高反発なマットレスでは明確な差が出たとのこと。
◆「睡眠負債」解消のための5か条
「私の研究の目的は、人の睡眠疾患を突き止め、新たな治療法を見つけたいということにあります。当時はあまりマットレスには関心がなかった。当初、『寝具(の嗜好)は個人差があるので、そんなに差が出ない』と高岡さんに言いました。こうしたオファーを受けるにあたって大事だったのは、『結果がネガティブでもいい』ということで、その条件でも良かったので引き受けました。すると、体温に対する効果が出たのでびっくりしました」(西野氏)
西野氏は「睡眠負債解消のための5か条」も発表したが、それは以下の通り。
【習慣編】
1.規則正しい生活習慣を心がける
2.就寝前はリラックス
3.体温調節は良質睡眠の要(入浴、運動、寝具)
【リズム編】
4.目覚めたら朝日を浴びて体内時計をリセット
5.良質の睡眠は朝からの行動できまる(メリハリ)
高岡氏は「正常な眠りでは、体温は最初に上がりその後下がります。この時に成長ホルモンが分泌されます。当社のマットレスは柔らかめのマットレスと比較すると大きく体温が下がる(良質な睡眠が得られる)ことが分かりました。西野先生のお陰で“睡眠”というものに光があたり、睡眠の重要性について社会認知が上がるのが一番嬉しい」と語った。
また、浅田真央さんも睡眠の重要性は認識していたという。だが、「睡眠不足」と「睡眠負債」の違いについてはこう語る。
「西野先生は、気づいていなくても睡眠が取れていないということはあると言いましたが、私は眠れないことはないですね。皆さんにはあるのですか? 休みの日でも7時に起きちゃいます。目覚ましかけなくてもいいです」
これに対して西野氏は「週末も含めて規則正しい。睡眠負債の観点から考えると負債はない、ということですね」と浅田の睡眠については太鼓判を押していた。
うつ病では睡眠負債の解消が大切
うつ病になると、どうしても睡眠リズムが取れなくなってしまいますよね。
脳内ホルモンの一種「セロトニン」の不足が睡眠障害を引き起こすのですが、そのまま放置していると睡眠負債がどんどん溜まってしまいます。
考え方は色々あると思うのですが、私としては多くの精神科医が実践しているように、睡眠薬を服用してでもしっかりと寝た方が良いと考えています。
私も一時期睡眠が全くとれずに、アルコールに逃げたことがありましたが、解消するどころか不眠症を悪化させるだけでした。
今では、主治医に言われた通り、睡眠薬と抗うつ剤を寝る前に服用しています。
記事にあるような「質の高い睡眠」は取れていないですが、睡眠時間は確保できています。
浅田真央さんのように、エアウィーヴのような高品質のマットレスを使うのも、効果がありそうですよね!
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