新型うつ病は治療方法がないと言われています。
しかし、幾つかの方法を組み合わせる事により、少しずつですが改善させる事は可能です。
まず新型うつ病を治療する上で大切な事は、「多少、強引に行う」という事があります。
従来のうつ病では、無理はしないようにしなければいけませんが、新型うつ病では多少の無理をしなければ良くなりません。
新型うつ病の治療は日常生活から
特に大切な事として、日常生活のリズムを整える事があります。
食事や睡眠などの生活リズムを規則的にする事で、徐々に改善していきます。
多くの新型うつ病の人は、鉛様麻痺に代表されるように、ほんの少しのストレスがかかるだけで、身体が鉛のように重くなり、トイレに行くのにも一苦労してしまいます。
そのため、家から出る事はなくなり、どんどんうつの症状が悪化してしまいます。
この悪循環を断ち切るためには、早寝早起きを心掛けて、食事も栄養バランスのとれたものを三食しっかりと摂取する事が大切です。
少しずつ外出する
また、外出を少しずつで良いので増やしていかなければいけません。
外出すると疲労感はとてつもなく感じる事になりますが、ある程度は我慢をしてでも外出する機会を作らなければ、逆に悪化してしまいます。
特に歩くと言う行動は非常に新型うつ病に効果があります。
うつ病の人の脳は血流が悪くなっていますが、歩いて有酸素運動をする事で新鮮な酸素を体中に取り入れ、体内の血流を改善してくれます。
ストレスのコントロールをする
うつ病になると精神的に非常に不安定になります。
これは、過度なストレスをかけ続けたために、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、セロトニンを始めとするモノアミンが減少しているからです。
新型うつ病に関しても同様の状態になっているため、セルフコントロールをする事は非常に困難を極めます。
しかし、強い意志をもって、コントロールする事を心掛けると、少しずつですが不安感や焦燥感と言ったものが薄らいできます。
ストレスを発散する方法を身に着けておくことは、休職中の方であれば、復職した後にうつ病の再発を防止する意味でも大切です。
どのようにストレスをコントロールするかは、個人差がありますが、一般的な方法としては、
- カラオケで大声を出す
- 静かに読書をする
- 森林浴をする
- ヨガをする
- 動物と触れ合う
- 映画を見る
- 悲しいドラマを見て意識的に涙を流す
- 腹式呼吸をする
などがあります。
泣いたり大声を出す事でストレスを発散しやすい人もいますが、誰でも簡単に出来る方法としては、腹式呼吸がおすすめです。
意識してお腹から呼吸をする事で、呼吸は深く大きくなります。
それによって、副交感神経が優位に働くようになるので、リラックスしてストレス解消に繋がります。
逆にストレスを溜め込む癖がついてしまうと、些細な事でも頭から離れなくなり、それが引き金になってうつ病の症状を悪化させてしまいます。
新型うつ病の治療でやってはダメな事
服薬などは医師の指示通り飲むのは前提ですが、逆にやってはいけない事もいくつかあります。
- 煙草を吸う
- カフェインを過剰に取る
- 夜更かしをする
- パソコン・スマホの画面を長時間見る
- お酒を毎晩のように飲む
これらは、生活リズムを狂わすだけでなく、依存してしまいがちです。
タバコにはドーパミンを少量出す効果があります。しかし依存する事でただでさえ減少している脳内のドーパミンが益々出にくくなってしまいます。
また、脳の血流が悪化するので、良い事ではありません。
カフェインは少量であれば、集中力を高める効果がありますが、過度に摂取すると交感神経が優位に働いて、リラックス出来なくなるので注意が必要です。
夜更かしをしたり、パソコン・スマホを長時間見る事で睡眠のリズムがくるってしまいます。
なるべく、寝る前にはスマホの画面は見ないようにしましょう。
お酒には神経を麻痺させる効果があります。
少量であればリラックスにも繋がりますが、うつ病の人は苦しい症状を和らげるためにお酒を飲もうとしてしまう事があります。
そうすると、依存してしまって睡眠は浅くなり、睡眠障害に繋がります。
また、お酒がないと不安で仕方なくなってしまうので、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。
新型うつ病の症状は非常に辛いものなので、何かで気を紛らわせるのは仕方ないですが、依存をしてしまうと、それがなくなると余計に不安感が強くなってしまいます。
結果として、治療効果が表れにくくなるので、可能な限り控えるようにしましょう。
周囲の人は自殺に気を付けて
新型うつ病の家族や友人、恋人は否定をせずに、出来るだけ話を聞いてあげるようにしましょう。
うつ病の症状は地獄のように苦しいものです。
理解者が傍にいると、それだけで治療効果はアップします。
逆に誰も理解してくれず、一人にさせておくと、苦しみと絶望から自殺を選択する人も多くいます。
「気の持ちよう」と片付けてしまうのは、医学的な知識を持たない素人考えに過ぎません。
新型うつ病に関して、正確な知識を身につけえて、医師と協力しながら患者の回復を助けてあげましょう。
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