うつ病におすすめのアロマと効果について。アロマテラピーでうつ病のストレスを和らげよう!

アロマうつ病

アロマテラピーとは植物の放つ芳醇な香りと、それに伴う様々な効能を利用して精神のリラクゼーションや安定をはかる自然療法です。

ストレス社会に生きる人達が副作用などのリスクを極力抑えつつ癒やしを求める方法として、広く浸透しています。

心身に非常に良いということから、うつ病にも効果が期待されています。

自分の心と身体を破壊してしまううつ病は大変恐ろしい病気です。

様々な抗うつ剤や安定剤が開発されていますが、自然療法で完治が可能であれば、これほど素晴らしいことはありません。

老若男女に幅広く愛されているアロマテラピーが、いかにしてうつ病の改善に役立つのか、順番に解説していきます。

アロマはリラックス効果を追求したもの

リラックス

アロマは即効性のある化学成分を服用するわけではありません。

そのために、効果に疑念を抱く人もいます。しかし誰もが花や植物の香りをかいだとき、気分が落ち着いたり晴れやかになったりした経験はあることでしょう。

これは間違いなくリラックス効果があるということの証拠です。

一般の人がなんとなく感じるこれらの効果を状況に合わせて、さらに探求し、療法としての技術を確立させたのがアロマテラピーとなります。

今では香りによるリラックス効果だけでなく、美容促進や食欲改善などの実績も報告されています。

香りが人の身体にもたらす影響

香水

ではなぜ、香りというのが人の身体にこれほどの良い変化をもたらすのでしょうか。その理由は主にふたつあると言われています。

大脳辺縁系の機能向上

香りというのは非常に小さな分子の状態です。これが空中を漂い、鼻の奥の神経に入り込むと電気信号となって情報を与えます。

この情報を受け取るのが大脳辺縁系です。大脳辺縁系は人が生きていくうえでとても重要な役割を担っています。

それが記憶と感情です。同時にホルモンバランスを整えたり、自律神経の働きや興奮度合いを調節する働きも持っています。

大脳辺縁系の機能が低下すると、些細なことでも負担を感じるようになったり、体内の免疫力が落ちたりして、体調不良になってしまいます。

また、うつ病になるとセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンと言った脳内ホルモンのバランスが崩れていると言われています。

この重要な箇所にアロマの分子は作用するわけです。

大脳辺縁系の天敵はストレスと言われています。香りのリラックス効果が、このストレスによるダメージから大脳辺縁系を守ってくれるというわけです。

アロマは直接脳に作用する

また、香りの分子は基本的に他の栄養素のように体内を循環しません。

鼻の奥から直接脳に作用します。よって、効果が顕著に表れるというわけです。

さらに無駄な成分のない分子であり、電気信号ですので、内蔵を傷つけたりすることもありません。

このメカニズムを、うつ病が心の乱れから引き起こされるものという常識と照らし合わせれば、アロマがいかに効果的なのかが分かります。

うつ病に効果のあるアロマテラピー

うつ病

よりうつ病に効果的な香りを見つけ出すには、人それぞれの好みを把握しておくと良いでしょう。

香りの好き嫌いは食べ物と同じくらいに人によって様々です。

薬を処方する場合と異なり、本人が嫌がるような香りは決して良い効果をもたらしません。

たくさんある種類の中からセラピストと相談して、効果のある香りを見つけ出すのも有効的な手段です。

ただ、これといった香りに行き着くまでにはしばらく時間がかかるかもしれません。

その間に使用するものとしてはエッセンシャルオイルによるアロマテラピーがおすすめです。

エッセンシャルオイルとは

エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルとは、精油とも言い、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。

各植物によって特有の香りと機能を持っていて、アロマテラピーの基礎になります。

一方、容器の見た目は同じでも安価で販売されているアロマは、香りだけを似せた合成オイルの事があります。

合成オイルのように化学物質が入った香りを嗅ぐと、逆に心身の不調につながる事があるので注意して下さい。

エッセンシャルオイルは天然成分でできているので、体に優しいオイルです。ただ香りを楽しむだけではなく、様々なシーンで使用することができるので、アロマの幅が広がります。

香りの正体はとても小さな分子ですので、液体状のものだとすぐに空中に飛散してしまいます。

しかし、エッセンシャルオイルであれば、ハンカチやティッシュに垂らしておくとしばらくの間、香りを保つことができます。

よって、持ち運びが可能になるので大変便利です。

アロマテラピーの使用方法

アロマをうつ病改善につなげるためには、日常にしっかりと取り入れる事が大切です。

必要となるものは、エッセンシャルオイルとアロマディフューザーです。

エッセンシャルオイルは光や熱に弱い性質を持っていますそのため、加熱性のアロマランプの場合オイルの効果を損なう可能性もあるので、超音波でエッセンシャルオイルを部屋に拡散する事が出来るディフューザーがおすすめです。

アロマディフューザーは、コンセントタイプやUSBタイプなど種類があるのですが、ご自身の使用環境に応じてお選びください。

例えば、ベッドや寝室で使用する場合にはコンセントタイプのアロマディフューザーが良いですし、パソコンで仕事をする機会が多い人にはUSBタイプが便利です。

最近のアロマディフューザーは時間が経つと自動的に電源が切れるタイプの物もあるので、寝る前にアロマをつけて就寝すると快適に寝る事が出来ますよ。

うつ症状に効果が期待できるアロマの種類とレシピ

不安・心配感を伴ううつ症状

ベルガモット

ベルガモット、フランキンセンス、メリッサ
うつ病になると、不安感で頭がいっぱいになりますが、それを払拭してくれる香りです。

無関心・絶望感を伴ううつ症状

オレンジスイート

オレンジ・スイート、クラリセージ、ジュニパー、サンダルウッド、シダーウッド
うつ病で心がそわそわして落ち着かない時に効果が期待できる香りです。

いらいら感を覚えるうつ症状

サンダルウッド

サンダルウッド、ゼラニウム、カモミール・ローマン、パチュリー、グレープフルーツ
些細な嫌な事でもうつ病になるといらいらしてしまいます。そんな時に効果が期待できるアロマです。

不眠を伴ううつ症状

マジョラム・スイート

マジョラム・スイート、ラベンダー、ローズ、クラリセージ
うつ病になるとセロトニンの分泌が減少するために不眠症になる事があります。寝つきが悪い時におすすめのアロマです。

睡眠薬よりもアロマのほうが安全性が高いので、睡眠薬代わりにアロマテラピーを使っている高齢者施設もあるくらいです。

罪悪感を覚えるうつ症状

イランイラン

イランイラン、サンダルウッド、クラリセージ、ベルガモット
うつ病による自傷行為は、過剰な自己嫌悪から来る場合があります。そんな時に試して欲しいアロマです。

アロマ選びで大切な事は「好きな香り」

これらは、うつ病に悩んでいる人に効果が期待できるアロマですが、それ以外にも店舗に行き実際に香りを嗅ぐ事もおすすめです。

アロマ選びで一番大切な事は、「自分が好きな香りを選ぶ」事です。

どんなに効果が期待できるアロマでも、自分が心地悪いと感じたら、効果はありません。

初めは少量のアロマを何種類かローテーションで試してみて、その中からご自身に合うものを見つけて下さい。

アロマを使用する時の注意点

うつ病でアロマを使用する時には、医療知識を持つアロマテラピストに相談する事をおすすめします。

天然由来のエッセンシャルオイルとは言え、例えば高血圧の人が血圧上昇作用があるローズマリーを常用するのは、症状を悪化させることになります。

上記で紹介したアロマにもそれぞれ注意事項があるので、少なくても一読してから安全な物を選んでください。

私の場合で言うと、オレンジ・スイートはうつ症状の改善以外に食欲増進の効果もあるので、止めた方がよいです(笑)

ストレスがかかる場面にアロマを使用

プレゼンテーション

うつ病の症状のある人でも、懸命に働いている人もいます。人と会っているときや、プレゼンを行っているときにうつ病を発症してしまうと、精神バランスが崩れ、必要以上の緊張感を覚えたり、それによって脂汗が出てきてしまうことがあります。

そのときに人前でアロマの液体を瓶から開けるのは抵抗があるでしょう。エッセンシャルオイルをハンカチに浸しておけば、汗を拭くふりをして、落ち着きをもたらす香りをかぐことができます。

入浴時にアロマを使用

入浴

また、入浴時に湯船に数滴垂らすと、お風呂場が花畑に包まれたような感覚になります。

ミストになったアロマの分子はオイルの効果も作用して潤い成分に変化します。

リラックス効果と同時に美容効果も期待できるというわけです。入浴はそれだけでも副交感神経を優位にするので、うつ病に大変効果的と考えられています。

仕事に疲れた人が長期の休みに温泉に行きたがるのも、精神をリラックスさせることができるからでしょう。

ただでさえ自律神経を正常にするのに有効なお風呂で、アロマの効果を上乗せすれば、精神状態が正常に戻っていくはずです。

さらに風呂上がりには肌の調子もよくなっているので、うつ病によって暗い気分の毎日に、小さな楽しみを見出すことができます。

軽度や初期のうつ病改善にアロマが役立つ

うつ病は深刻化した場合、きちんと医者に相談する必要があります。

しかし、軽度や初期のうつ病であれば、睡眠をしっかり取って、食生活を整え、ストレスの元を取り除くことによって改善することも可能です。そのストレスを軽減する時にアロマはきっと役に立ちますよ。

ちなみに私はパソコンで仕事をしている時に、ミント(ハッカ)のアロマを使用しています。

鼻のつまりがなくなり、脳に心地よい刺激が届く感じがして、うつ病で少し霧がかかったような脳内がスッキリとするので、仕事がはかどります。

アロマをパソコンの近くで使用すると、水滴でパソコンを痛めてしまうイメージを持つかもしれませんが、超音波で拡散させるアロマディフューザーなので、そう言った心配もありませんよ。

コメント

  1. […] ストレス解消のアロマとしてはラベンダー、ジャスミン、ローズなどがお勧めです。 […]