幸せホルモン【セロトニン】を増やす5つの方法でうつ病改善!

うつ病

セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれることがある、脳内神経伝達物質のひとつです。

セロトニンの効果

セロトニンは三大神経伝達物質の一つで、他のノルアドレナリンやドーパミンと言ったホルモンの暴走を抑制し、感情の安定に大きな役割を果たしています。
また脳の血行に関しても作用を持っています。
それ以外にも睡眠の質を向上させる効果もあります。

セロトニン不足による影響

セロトニンが著しく減少すると、

  • 不眠症
  • 精神のバランスが崩れる
  • 脳への血流が滞りがちになる

など様々な影響が出てくると考えられています。

不眠症

セロトニンは夜になるとメラトニンと言う睡眠ホルモンに変化します。
メラトニンが不足する事で、寝つきが悪くなったり睡眠リズムが崩れるので、不眠症の原因になります。

精神のバランスが崩れる

ノルアドレナリンは交感神経を刺激して集中力や判断力を向上させます。
しかしその一方で、攻撃的になると言うデメリットもあります。
セロトニンがノルアドレナリンの暴走を抑える事で穏やかな精神状態を保つことが出来るのですが、不足すると「すぐにキレる」ようになってしまいます。

脳への血流が滞りがちになる

セロトニンが活性化する事で、前頭前野の血流が増える事が分かっています。
逆にセロトニンが不足すると、前頭葉への血流が滞ってしまい、偏頭痛などの症状が出てきます。
うつ病の検査で光トポグラフィーと言うものがありますが、これはセロトニン不足によって低下した前頭葉の血流変化を調べるものです。

うつ病対策として、このセロトニンの減少を防ぐこと、その量を増やすことは非常に効果的です。

うつ病とセロトニンの関係


うつ病はまだ完全に解明されたわけではありませんが、セロトニンを始めとする脳内神経伝達物質が減少していると言う【モノアミン仮説】が有力です。
健康な人の脳ではセロトニンやノルアドレナリンと言った神経伝達物質がシナプス間隙が多くあるのに比べて、うつ病患者では神経伝達物質が少なくなって情報伝達がうまく伝えられないというものです。
少なくなってしまった神経伝達物質を放置していると、交感神経が刺激されっぱなしになり精神的に安定しないのでうつ病が思うように回復してくれません。
そのため、抗うつ剤を使用して、セロトニンやノルアドレナリンが再取り込みされることをブロックする事で、脳内の神経伝達物質を増やすようにします。

セロトニンを増やすための5つの方法をご紹介します。

朝日を浴びる

まずは起床時に朝日を浴びると言うことです。
これはこの物質が、睡眠を司っているメラトニンと深い関係にあるためです。
朝日を浴び、光を認識することで、主に日中に分泌が促進されるので、朝日を浴びると効果が期待できます。
朝日を浴びるのが難しいと言う場合は、起床時、できるだけ明るい光を見るように心がけると良いです。

トリプトファンの摂取

それからトリプトファンが含まれた食事を摂取すると言う方法です。
トリプトファンはセロトニンの材料になる物質なのですが、体内では生成されない物質です。
ですからそれを摂取することで、この物質の増加が期待できると言うことです。
トリプトファンを含む食品には、納豆やヨーグルト、赤身魚やすじこなどがあります。
また、サプリメントでトリプトファンを摂取する事も効果的です。

腸内環境の正常化

更にトリプトファンの代謝物を脳内へと増やすことも、セロトニンを増やすためには必要なことです。
よってそのために腸内環境の正常化に努めることも、方法のひとつです。
近年、腸内環境とうつ病の間には深い関係があることが明らかにされていますが、それはこのような理由があるからです。
腸内環境を整えるためには、食物繊維や善玉菌などを意識して摂取することが求められます。

咀嚼

そして食事をよく噛むと言うのも、増やすための方法です。
先にも述べたとおり、これは脳の血流とも深い関係にある物質です。
食事をよく咀嚼することには、脳の血流を促進することに対しての作用があります。
そのため、そのことからこの物質の増加が期待できます。

アニマルセラピー

最後は動物や人と触れ合うと言うことです。これにはストレス解消に働きかけると共に、セロトニンの活性化、分泌促進に働きかける作用があるとされています。
こうした方法は継続することが大切で、少なくとも3ヶ月以上は続けることが必要です。

コメント

  1. […] まず第一にうつ病になるとセロトニンが不足するので、睡眠の質が低下して前日までの疲れがとれません。 そのため日中、特に午前中は調子が上がらないということが考えられます。 睡眠時には修復ホルモンが働いて疲れや身体の損傷を癒すものですが、良質な睡眠が得られないと修復ホルモンの働きが得られなくなります。 また休日に「寝だめ」などもできない上、週明けからの仕事や学校を思うと憂鬱になり、更に気分が低下します。 対策としては睡眠薬を処方してもらい、半ば強制的に睡眠をとって脳を休める事が大切です。 […]