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妊娠中にうつ病の薬を飲む3つのリスクと回避方法

 2017/05/30 うつ病
この記事は約 5 分で読めます。 231 Views

妊娠中はお腹の赤ちゃんの健康を守るために、薬を飲むことが制限されます。
うつ病の薬も同様で、妊娠中に服用を禁止されているうつ病の薬があります。

もし、妊娠中に服用を禁止されているうつ病の薬を飲んだ場合には、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶ恐れがあります。

妊娠をしている時にうつ病の薬を飲むリスクには、早産や流産のリスクと赤ちゃんの先天性異常のリスク、産後うつ病のリスクがあります。

早産や流産のリスク

妊娠中に抗うつ剤のSSRIを服用すると流産のリスクが高まることは、研究調査によって判明しています。
妊娠中にSSRIの抗うつ剤を服用した女性は流産のリスクが68%も高くなりますので、妊娠中にSSRIの抗うつ剤を服用することは禁止されています。
うつ病の治療のためにSSRIの抗うつ剤を服用している場合は、医師と相談して薬を変えることが必要になります。

先天性異常のリスク

妊娠中にうつ病の薬を飲むリスクとして、赤ちゃんの先天性障害があります。
最近の研究では、妊娠中にSSRIの抗うつ剤を服用すると、赤ちゃんの心臓に先天的な異常が発生することがわかっています。

パキシルは先天性異常の報告が多い

抗うつ剤のパキシルも生まれてくる赤ちゃんに心臓の先天性異常が発生する確率が高くなるため、妊婦さんがパキシルの抗うつ剤を服用することは禁止されています。
パキシルを服用する事で、先天性異常のリスクが2~3%程度高くなると言われています。
2007年のNewEngland誌に記載されている論文によると妊娠初期にパキシルを使用すると、【右室流出路狭窄】という先天性の心臓奇形が、2~3倍程度増加する可能性があるとの事です。

また、妊娠後期のパキシルの使用では、【新生児遅延性肺高血圧症】と、【新生児禁断症候群】という病気が、出産直後に生じる可能性が高いと報告されています。
パキシルは生まれてくる赤ちゃんが自閉症になるリスクも高くなると言われているため、健康な赤ちゃんを出産するためには、絶対に服用してはいけません。
それ以外の抗うつ剤に関しても、リスクが少ないと言われている薬もありますが、あくまで「リスクが少ない」だけで、「リスクがない」のではありません。
健康な赤ちゃんを出産するためにも、妊娠中の抗うつ剤の服用は控えた方が良いでしょう。
どうしても抗うつ剤がないと生活が出来ないようであれば、医師に相談してリスクの少ない抗うつ剤を選ぶようにして下さい。

産後うつ病のリスク

妊婦さんがうつ病の薬を飲むと、産後うつ病になるリスクも高まります。
産後うつ病になった時には、授乳中はうつ病の薬を飲むのは避けるのが賢明です。
出産後も母乳を通じて、服薬した抗うつ剤の成分が赤ちゃんの体内に入ってしまいます。
特に胎児や新生児にとっては、母乳からの栄養が全てで、赤ちゃんの身体を形成するのも母乳に含まれている成分によって決まってしまいます。
それよりは、出産後はミルクで育児をした方がリスクが少なくて済みます。

妊娠中は薬以外で治療をする

母乳を通じて赤ちゃんの健康を損ねる恐れがあるため、軽い症状の場合はなるべく薬に頼らずに、心理カウンセリングや認知行動療法などで治療をするようにします。
しかし重度のうつ病に関しては、服薬できないと心身ともに疲弊をしてしまい、とても妊娠・出産のストレスには耐えられません。
そこで、注目されているのが電気けいれん療法です。
最新の電気けいれん療法であれば、抗うつ剤を服用するよりも遥かに低いリスクでうつ病治療が可能です。
電気けいれん療法は「危険」、あるいは「怖い」と言う印象を持っている人が多いですが、実際には出産に伴うリスクよりも低く、安全性が高い治療法です。
意外かもしれませんが、高齢者や妊婦さんにとっては抗うつ剤の服用よりもリスクが少なく、高い治療効果も期待出来るのです。
特に妊娠中のうつ病者にとっては、健康な赤ちゃんを出産するためにも重要な役割を果たしています。

出産後は産婦人科と精神科が連携を

出産後は産婦人科の医師と心療内科や精神科の医師の連携が大切になり、医師の指示通りに治療をすることが赤ちゃんの健康を守ることに繋がります。
また、お薬手帳をしっかりと持ち歩くようにして、処方された薬によって、赤ちゃんに悪影響が出ないかを確認してもらう事も大切です。

うつ病の時に妊娠は避けた方が良い

妊娠は計画的にした方が良いと思いでしょう。
うつ病の時に妊娠をするという事は、母親のうつ病治療が出来ないという事です。
ただでさえ苦しいうつ病の症状に加えて、抗うつ剤も飲まずに妊娠・出産そしてその後の長い育児をする事は、うつ病を悪化させる要因になってしまいます。
特に出産直後は、2時間おきに赤ちゃんにミルクを飲ませる必要があります。
うつ病にとって、睡眠は何よりも大切ですが、それが阻害されることはうつ病者にとって、大きな心身の負担となります。
私の知っている人も何人かうつ病にかかりながら出産しましたが、「どうしても体が動かない。赤ちゃんのために何とかしなければいけないのに、家事も育児も出来ない」と日々辛い思いをしています。
うつ病を知らない人にとっては、「子供がいれば励みになる!」「子供のために頑張れ!」と言うのですが、そんな簡単な病気ではありません。
まずは、自身のうつ病をしっかり治療してから、妊娠をする事をお勧めします。
やむを得ず妊娠した場合は、旦那さんや実母を始めとした家族の協力が不可欠です。
きちんと、うつ病の症状を話して、出来る限り協力してもらえる体制を整えておきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

辻田 哲

電気けいれん療法コミュニティ【Serapis】会長。自身もうつ病と6年間戦い、最終的に電気けいれん療法で人生を取り戻した。
Serapisでは副作用のリスクの少ない電気けいれん療法を実施している病院選びのポイント、障害年金2級の受給ポイント、再発をさせない働き方、あなたにも出来るアフィリエイトを紹介している。
現在は精神障害者として人事を担当する傍ら、副業のアフィリエイトで月に約50万円の収入を得ている。
コミュニティで紹介している【ゴール逆算型障害年金2級ポイント】は特に参加者からの人気が高い。