失恋うつを簡単に書くと、失恋してしまったことをきっかけとしてうつ状態になってしまうことです。
失恋してしまう原因についてはそれこそ色々なものがあるため、一概にどれが原因で起きるのかはいえませんし、うつの状態になる度合いについても、大小あります。
失恋うつの症状
ただ、一般的なうつによる症状と同様にやる気が出なかったり、不眠、食欲不振になってしまうなどのケースがみられることが特徴的です。
ここまでは一般的なうつ病と大差はありません。ただ、失恋うつには本当は怖い症状がまだまだ眠っています。
意欲の著しい低下や運動障害のような症状は、一般的にもみられる症状でもあります。しかし、失恋うつの場合は相手に対する執着がこれに加わってしまいます。
相手に対する執着とは未練とも言い換えることができるでしょう。失恋うつの場合、原因とされていることで最も多いのは別れなどによる失恋が原因です。
特に女性の場合は別れてしまっても元カレの事で頭がいっぱいになってしまい、その結果その他の事が考えられなくなってしまうということが起こりがちです。
とはいっても症状が軽いケースでは、日常生活においては社会復帰をして人前では明るくしていたりなどといった普通に生活をしていることが多いです。
ただ失恋うつにかかってしまい、未練や執着がエスカレートしてしまうと、別れても相手のことをつきまとうなどをしてしまうことになりがちです。
いわゆるストーカー行為を働いたり、犯罪行為の原因になるなどのことはこうした失恋うつがもとになって起きてしまうことになります。
失恋うつを克服する方法
相談相手を見つける
それでは、失恋うつをどうやって克服するかについてですがまずは相談相手を見つけるということになります。自分のことを分かってくれる仲間がいれば、気持ちが楽になって失恋によるショック症状がだんだんおさまっていくことでしょう。
ただ中には恥ずかしいと考えてしまう人もおりなかなか言えずに抱え込んでしまう場合もあります。
失恋うつによる症状は、残念ながらすぐに治るようなものではありません。ですので、少しずつ心の痛みを治していく必要があるということを理解しておく必要があります。
精神科や心療内科を受診する
自分の行動や言動などをもしも振り返ってみて自分のいつもの状態を違ったり、変化を感じたら、できればすぐに精神科や心療内科を受診して正しい治療を開始しておいたほうが無難です。
特にカウンセリングを行っている精神科を受診すると、失恋うつからの立ち直りが早くなる傾向があります。
その理由としては、一度崩れてしまった脳内の神経回路を回復させるのはそう単純な事ではないといわれています。ですので、無理をすることはなにもありませんので、自分の頭に浮かんだことを思いっきり言葉として吐き出して、必要であれば安定剤などを処方してもらいましょう。
心の状態を把握するのは、表面の状態だけでははかりにくいことであるためやや難しいことといえます。ただ、時間をかけていけば少しずつ症状が治まるようになりますので、医師やセラピストなどと相談するようにしましょう。
相手もパーフェクトではない
主な失恋うつ病からの立ち直り方は、発想の切り替えが大事な要素になります。
失恋からうつになりやすい人に見られる傾向としては、良い思い出に浸りやすいという点が挙げられます。ただ、相手のほうもパーフェクトというわけではありません。自分だけが悪いと感じて必要以上に自分を追いこんでしまうことはやめておきましょう。
考え方によっては、相手はあなたの良い所を見抜けなかっただけとも言えます。
本当のあなたの良い所を見てくれるパートナーがきっと見つかりますので、出会いの場に行くのもおすすめです。
旅行に行く
重要なこととしては、気分を入れ替えるということです。例えば、どこか知らない場所まで旅をしてみるということも克服するためには有効といえます。
何故この方法が有効なのかについてですが心理学的な分析が出ています。それによると、失恋した人の脳の中にある別れてしまった異性の思い出を占めている状態から新しい刺激を入れる事で想いをある程度断ち切ることができるためうつ状態を改善するには有効とされています。
思いっきり泣く
泣いてみるということも、立ち直るきっかけになることもあります。涙が出なくなるまでとにかく泣きまくり気持ちを落ち着かせることは、癒しの一つと正式に証明されています。
女性が男性よりも寿命が長い理由の一つにも泣くことが挙げられます。また、ストレス発散方法が男性よりも上手である傾向が強いことも原因です。
ペットを飼う
もしもまわりに話せる仲間があまりいないのであれば、ペットなどを飼ってみるというのも一つです。
失恋直後のタイミングは、ペットを飼ってみるいい機会の1つとされています。ペットを飼うことができて生きがいに感じられるのであれば、失恋の悲しみを癒してくれる存在として有効といえます。
ただし、この場合の注意点としてはペットを飼うときには責任をもって飼うことは基本となっていますので注意します。家族と同居しているケースであれば、事前に相談することも必要です。
このように、失恋を克服するための方法については色々なものが考案されていますのでそのうちの好きな方法で構いません。じっくりと構えておいて、あまり自分を追い詰めないようにしておくことが特に重要といえます。
失恋うつも悪化させるとうつ病に
失恋自体は長い人生を歩んでいれば一度や二度は誰でも経験する事です。
そのため、軽度であれば思いっきり泣いたり、悲しい音楽を聴いたり、人に相談すると言った事で克服する事が出来ます。
しかし、失恋うつが想像以上に酷かったケースでは、うつ病になる事もあるので注意が必要です。
うつ病になってしまうと、新しく恋愛相手を見つけたとしても、脳の機能が低下したままなので些細な事で落ち込んだり理由もなく死んでしまいたくなることもあります。
仕事にも集中できなくなり、些細なミスを重ねる事もあります。
もっと重症化すると、起き上がる事も出来なくなったりして仕事を退職しなければいけないケースや最悪自殺をする事もあります。
失恋自体は大切な人生経験ですし、人間として成長するために必要な事ですが、うつ病になってしまうとその後の人生を台無しにしかねません。
失恋うつは軽症の間に誰かに相談するなどして克服をし、しっかりと自分の中で消化して前に進めるようにしましょう。
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