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うつ病で障害年金3級は難しくないけど、障害年金2級は個別サポートが必要です

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うつ病で障害年金を受給出来る事は、一般的には知られていないですよね。

私自身もうつ病を発症して6年経過してから、初めて知りました。
まして、年額で200万円以上も受給できるとは夢にも思いませんでした。

うつ病で障害年金を受給できる人でも、通常は3級です。

私も初めて障害年金を申請した時には3級でしたが、1年後に「事後重症請求」をして2級になり、現在は1級に認定されています。
障害年金1級の受給者証

障害年金の一番の問題点は、私のうつ病の症状はその間ほとんど変化していないにも関わらず、障害等級が上がっている事です。

身体障害のケースではありえない事ですが、うつ病などの精神障害では申請書類の内容にかなり左右されるので、私のようなケースが存在するのです。

また、障害年金の認知度が低い事も大きな問題点です。

そもそも役所は請求されれば、支給をするけれども、親切に案内してくれることはないので当たり前と言えば当たり前かもしれません。

老齢年金であれば、誰がどれだけの期間年金を収めていたのかを国は把握しているので、受給出来る年齢になれば自動的に請求に関する用紙が送付されてきます。

一方、あなたがうつ病や事故によって一定の障害を負ってしまっても、国はどれだけの症状なのかを知る方法がありません。
障害年金を受給できるだけの状態にあるのかを判断出来ないので、教えてもらえないのです。

唯一役所から障害年金に関する情報を伝えてくれるのは、障害者手帳を発行する事になった時です。
簡易パンフレットではありますが、「障害年金」と言う制度がある事を書いてある物を渡してくれます。

また、精神科医などは障害年金と言う制度がある事を知っていますが、通常はあなたにその事を伝えてはくれません。
これは、医師が障害年金に関して詳しくないからです。

障害年金を受給出来るかもしれない事を伝えても、不支給になるような事があれば、逆恨みされるリスクがあるので、余程重度のうつ病で生活に困窮しているケースを除いては教えてくれることはないのです。

このように、多くのうつ病患者は障害年金の存在すら知らず、大金が貰える可能性がありながら、そのチャンスを見逃しているのです。

しかし、この記事にたどり着いたあなたは、障害年金を受給出来る可能性を最大限に生かす事が出来ますよ!

障害年金の種類は「障害基礎年金」と「障害厚生年金」に分かれています

うつ病での障害年金の種類についての漫画】障害年金には初診日に国民年金に加入していた人がもらえる「障害基礎年金」と厚生年金に加入していた人がもらえる「障害厚生年金」があります。
一般的には障害年金をひとまとめにして呼ばれていますが、国民年金法上の障害基礎年金には1級と2級が、厚生年金保険法上の障害厚生年金には1~3級(+障害手当金)の等級が設けられています。
一定の障害状態になった場合に、国民年金のみの加入者は障害基礎年金が、厚生年金の加入者は障害基礎年金と障害厚生年金両方が受給できる訳です。

うつ病による障害年金の受給資格は主に4つあります

【うつ病での障害年金受給資格に関する漫画】受給資格は①初診日に国民年金もしくは、厚生年金に加入している②うつ病が一定の障害の状態にある事③保険料の納付要件を満たしている事④初診日から1年6か月以上経過している事

①国民年金に加入している間に、うつ病の原因となった病気について初めて医師の診療を受けた日(初診日)があること

※20歳前や、60歳以上65歳未満(年金制度に加入していない期間)で、日本国内に住んでいる間に初診日があるときも含みます。

②うつ病が一定の障害の状態にあること

うつ病における「一定の障害の状態にあること」と言うのは、下記の様に定められています。

  • 障害年金1級:常時の介護が必要なもの
  • 障害年金2級:日常生活が著しい制限を受けるもの
  • 障害年金3級:労働が制限を受けるもの

もう少しかみ砕いて言うと、

  • 障害年金1級では、ほぼ寝たきりの状態で家族などの介護が常時必要な状態になります。
  • 障害年金2級では、常時の介護が必要ではないまでも、就労する事はもとより、日常生活にかなりの制限を受けている状態になります。
  • 障害年金3級では、就労は可能であるけれども、何らかの配慮を会社から受けている状態になります。
うつ病における「一定の障害の状態にあること」はあくまで目安に過ぎません

とは言え、これらの障害の状態はあくまで目安に過ぎません。
実際に就労をしていても、障害年金1級や2級を受給しているうつ病患者もたくさんいます。
特に障害者雇用や就労継続支援A型、B型で勤務している人に限っては、障害年金1級もしくは2級を検討する事になっています。
逆に、寝たきりの状態で常時介護が必要な状態の人でも、障害年金3級や不支給になっているうつ病患者もたくさんいます。
本来あるべきではない事なのですが、申請書類を実際の症状よりも軽く書いてしまうと、そう言った事が起きるのも事実です。

③保険料納付要件を満たしている事

初診日の前日において、次のいずれかの要件を満たしていることが必要です。
ただし、20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は、納付要件はありません。

      1. 初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
      2. 初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと

これを見て頂くと分かるように、初診日の段階で保険料納付要件を満たしている事が大切です。
初診日に要件を満たしていない場合、その後幾ら保険料を納付したとしても障害年金を受給する事は出来ません。
逆に、初診日の段階で納付要件を満たしてさえいれば、その後全く納付していなくても構わないのです。

④初診日から1年6か月以上経過している事

またうつ病の場合、これ以外にも初診日から1年6か月以上経過している事が受給要件になります。
初診日から1年6か月以上経過した日の事を「障害認定日」と呼びます。

うつ病による障害厚生年金の受給資格

①厚生年金に加入している間に、障害の原因となった病気やケガについて初めて医師または歯科医師の診療を受けた日(初診日)があること

②一定の障害の状態にあること

※障害基礎年金と同様です。

③保険料納付要件を満たしている事

※障害基礎年金と同様です。

障害基礎年金同様に、初診日から1年6か月以上経過している事も受給要件になります。

障害年金は初診日に加入していた年金とうつ病の症状によって金額が決まります

通常、障害年金の申請をするうつ病の人は、出来るだけ多くの金額を受給したいと考えています。
しかし、初診日に加入していた年金が「国民年金」なのか、「厚生年金」だったのかで、その金額は大きく変わってきます。
厚生年金に加入していた人は、障害厚生年金だけでなく、障害基礎年金も受給できるので人によっては月額で10万円以上変わるケースもあります。
一見すると不公平なように思えますが、サラリーマンなど厚生年金に加入していた人は、会社員時代にそれだけ多くの年金を収めていたので、優遇されるのはある程度仕方のない事です。

また、うつ病の症状によって等級が決定するので、等級も障害年金の金額を決める大切な要素になっています。

障害年金3級であれば、「就労が困難」な状態で、障害年金2級では「日常生活が困難」です。

また、障害年金1級は「常時の介護が必要」な状態になります。

これらはあくまで目安に過ぎませんが、障害年金の申請をする前に、あなたのうつ病の状態だと、何級に該当しそうかを把握しておくことも大切です。

障害基礎年金2級の金額

うつ病で初めて診察を受けた日に国民年金に加入している人は、障害基礎年金の対象になります。
障害基礎年金の金額はそれぞれ、以下のようになっています。
【障害基礎年金1級の金額】 779,300円×1.25+子の加算
【障害基礎年金2級の金額】 779,300円+子の加算
子の加算は、
第1子・第2子 各 224,300円
第3子以降 各 74,800円
となっています。

障害厚生年金の金額

一方、障害厚生年金の金額は計算が複雑なので、2級だからいくら、3級だからいくらもらえると即答は出来ません。
障害厚生年金の計算式は、以下のようになっています。
【障害厚生年金1級の金額】
(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕
【障害厚生年金2級の金額】
(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕※
【障害厚生年金3級の金額】
(報酬比例の年金額) ※最低保障額 584,500円
上記の(報酬比例の年金額)に関しては、以下の計算式を用います。

報酬比例の計算式

サラリーマンやOLは通常厚生年金に加入しています。
その間にうつ病の初診日がある人で、障害厚生年金2級が支給されれば、被保険期間の月数にもよりますが、年額で約130万円以上受け取る事が出来ます。
更に配偶者や子供がいる場合は、加算金額があるので、この金額は増える事になります。
例えば、私の場合、妻と子一人がいるので、障害厚生年金2級の時には、年額で180万円以上受給していました。

一般的に専業主婦は障害基礎年金の対象になります

夫がサラリーマンをしている専業主婦がうつ病の場合、よく勘違いをしている人がいるのですが、障害厚生年金ではなく、障害基礎年金の対象になります。
夫は厚生年金に加入しているのですが、その扶養家族である妻は、国民年金に加入しているからです。
もちろん、初診日の段階でOLをしていて、厚生年金に加入している経緯があれば、障害厚生年金になります。

 

うつ病では障害年金が難しい5つの理由

うつ病では障害年金が難しいと言われています。

うつ病でも障害年金3級であれば、さほど受給するのは難しくありません。
逆に、うつ病単独では1級になることはほとんどありえません(私は障害厚生年金1級ですが・・・)。
一般的に「うつ病で障害年金を受給するのは難しい」と言われているのは、障害年金2級の事です。
そもそも障害厚生年金であれば、3級がありますが、障害基礎年金では1級と2級しかありません。
また、金額的にも障害厚生年金3級では月額で5万円程度なのに対して、障害厚生年金2級では配偶者や子の加算があるため、月額15万円を超える人もたくさんいます。
うつ病を抱えながら生活をしていく上においては、障害年金2級をどうしても受給したいところですよね。

では、何故障害年金2級を受給する事が難しいと言われているかと言うと、

      • 年金事務所は、書類を受理出来るかをチェックするだけ!
      • 主治医は障害年金に詳しくなく、診断書を書いてくれないケースもあります!
      • 驚きですが、障害年金に詳しい社労士は意外に少ない!
      • 注意!今のネット上の情報は古く間違ったものが多い!
      • うつ病は毎年増加の一途!公的年金の支出を減らすためには障害年金のハードルをあげるしかない!

と言った背景があるからです。

年金事務所は、書類を受理出来るかをチェックするだけ!

年金事務所は書類のチェックだけ

分からない事があれば年金事務所に相談すれば解決すると思うかもしれませんが、年金事務所は書類を受理出来るレベルのチェックしかしてくれません。
確かに年金事務所に行けば、どのような書類を集めれば良いかや書類内容の不備に関しては指摘してくれます。
しかし、うつ病で障害年金を受給するためのポイントなどは教えてくれませんし、何級に該当するであろうと言った目安も教えてはくれません。
あくまで事務的に申請書類を受理出来るためのサポートしかしてくれないのです。

主治医は障害年金に詳しくなく、診断書を書いてくれないケースもあります!

医者は障害年金に詳しくない

精神科医の医師は障害年金を受給するために、必ず協力してくれると思いがちですが、そんなことはありません。
医師は障害年金のプロではないため、どのような診断書を記載すれば良いかはわかっていないと考えた方が賢明です。
医師はあくまでうつ病治療のプロであって、障害年金に関しては勉強をしていません。
あなたが障害年金に関して何の知識も持たないまま、主治医に診断書を依頼すれば、ほとんどの場合症状は軽く書かれてしまい、3級や不支給になってしまいます。
これこそが、「うつ病で障害年金を受給するのは難しい」と言われている一番の理由です。
特に2016年9月から障害年金の制度が改訂されました。
そのため、以前は「これくらいの内容を書けば、障害年金2級を受給出来た」と言う医師の経験も今では役に立たなくなっているのです。
それを知らないまま、医師を信頼して診断書作成を依頼すると、取り返しのつかない事になってしまうのです。

また、中には障害年金の診断書の記載を断る主治医もいます。
障害年金の診断書は書き上げるのに最低でも2時間は必要です。
一方、書類を作成してもらえる金額は5000円程度なので、医師から見れば割に合わない仕事になります。

また、不支給になった場合、うつ病患者から文句を言われる可能性もあるので、出来る限り診断書を書きたくないと言うのが本音です。
医師法により診断書を書く事は義務なのですが、罰則がないため訴えてもどうしようもないのが現状です。
もし、あなたの主治医が診断書を書くことを拒み続けるのであれば、転院して主治医を変えた方が今後の障害年金受給を考えると得策と言えるでしょう。

ただし、認定日請求など過去に遡って請求をする事は出来なくなることは覚えておいてください。

驚きですが、障害年金に詳しい社労士は意外に少ない!

多くの社労士は書類を集めて提出するだけ

障害年金の一番のプロと言えば社労士になります。
しかし、実は全ての社労士が障害年金に精通しているわけではありません。
社労士が扱う仕事は多岐にわたりますが、一言でいえば「厚生労働省が所管する法律」になります。
主なところでは、

      • 労働基準法
      • 労災保険法
      • 労働安全衛生法
      • 雇用保険法
      • 健康保険法
      • 国民年金法
      • 厚生年金保険法
      • 労働契約法
      • 高齢者等雇用安定法
      • 男女雇用機会均等法
      • 育児・介護休業法

があります。
社労士によって、得意不得意があるので、障害年金2級を受給したいのであれば、精神疾患の障害年金に精通している社労士を探す事が大切になります。
もちろん、書類を作成して提出するだけであれば、どの社労士でもそつなくこなせますが、障害年金2級を受給できるレベルまでの書類を作り上げられる社労士は多くはありません。

社労士に申請代行を依頼するのは、お金の無駄です!

また、一番の問題は社労士に依頼をすると高額な費用が発生するという事です。
一般的には、受給できる障害年金の2か月分から3か月分の費用が必要になります。
例えば私の場合、うつ病で障害厚生年金2級を受給していました。
妻と娘が1人いるのですが、ひと月に支給される障害厚生年金2級の金額は151,733 円になります。
2か月分であれば30万円、3か月分であれば45万円もの金額を社労士に支払わなければいけません。
また、訴求請求をして、過去5年間にさかのぼって請求が認められれば、100万円を超える金額を支払う事になります。
これでは、障害年金2級を受給して、療養生活を送りたくてもゆっくり休むことが出来ませんよね。

また、社労士によっては障害年金の申請代行を「成功報酬」にして、うつ病患者を呼び寄せているところもあります。
障害年金が受給出来なければ、報酬を払う必要がないので、損をする事はないと思いがちですが、意外な落とし穴があります。
申請代行を「成功報酬」にしている社労士の多くは、たくさんの相談者を受け持っています。
そのため、一人一人に時間を割くことはせずに、

      1. 申請に必要な書類を年金事務所から取り寄せる
      2. 相談者から医師に診断書作成の依頼をしてもらう
      3. 申立書は、相談者からヒアリングをした内容を記載する
      4. その他の必要書類も相談者に取り寄せてもらう
      5. 提出書類が一通り集まったら、年金事務所に提出する

こういった流れ作業のように、障害年金の申請を行います。
こうして見ると明らかですが、社労士は障害年金の申請をあなたに代わって行っているだけです。
社労士が実際にかけている時間は、正直1日もあれば十分な内容なのです。
そして、上手く受給出来れば数十万円のお金が手元に入る。
失敗しても、無料なのでクレームがつくこともない。

私からすると、「なんて美味しい商売なんだろう!」という感じです。
決して相談者をだましているわけではないですが、一番大切な「うつ病の症状に合った等級の障害年金を受給させる」と言うポイントが抜けている気がしてなりません。
天涯孤独で障害年金を一人で申請する事が出来ない酷いうつ病を抱えているのでない限りは、あなた自身やご家族の方に協力してもらって、申請をした方が医師も誠意をもって診断書作成をしてくれます。
結果として、社労士に依頼をするよりも受給できる可能性は高く、費用も抑える事が出来ますよ。

注意!今のネット上の情報は古く間違ったものが多い!

ネットの情報は古く間違ったものが多い

インターネットにはうつ病で障害年金を受給する方法が数多くありますが、ほとんどはある特定の人にだけ通用していたものや、昔の情報で今の障害年金制度とは異なるものがほとんどです。
間違った情報を信じて、申請をしてしまうと不支給になるだけでなく、書類を差し戻す事が出来ないので、不服の申立て(審査請求)をしても支給になる事はほとんどありません。

障害年金は一回だけの勝負だと思って、提出する書類が2級に該当するものに仕上げてから提出しなければいけません。
そうしないと、うつ病の症状自体は2級に該当しているにも関わらず、3級や不支給になってしまいます。

書籍であれば出版年月日によって、新しい情報か古い情報かを判別出来ますが、インターネット上の情報ではそれが出来ないので、注意が必要です。

うつ病は毎年増加の一途!公的年金の支出を減らすためには障害年金のハードルをあげるしかない!

日本年金機構はうつ病に障害年金を支払いたくない

うつ病患者の推移
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、2016年度の 運用益が7兆9363億円だったと発表しているように、2016年度は2年ぶりの黒字になっています。
しかし、毎年うつ病患者を始めとする精神疾患患者数は増加の一途をたどっていて、公的年金の支出が増えているのは紛れもない事実です。
そのため、日本年金機構としては、うつ病など基準があいまいな病気に対する障害年金に関しては、出来るだけ支給したくないと言うのが本音なのです。
特に2016年9月に精神疾患に対する障害年金の基準が変更になってからは、障害基礎年金は受給しにくくなったと言われています。

うつ病では、障害年金を更新する時こそ、細心の注意が必要です!

障害年金の更新時には細心の注意を!

日本年金機構からの更新結果通知書

うつ病で障害年金が認定されても、永久に受給できるわけではありません。

「有限認定」と言って、うつ病の場合ほとんどのケースでは、1年~3年間の期限が設けられます。

この期限内にうつ病が改善しない時には、日本年金機構から送られてくる「現況届」と「診断書」を誕生月の末日までに返送する必要があります。

更新時の注意点としては、

      • 前回提出した診断書と見比べる
      • 診断書の内容が更新時の症状を反映しているかチェックする
      • 障害基礎年金は、審査が厳しくなる事を理解しておく

の3点を抑えておきましょう。

前回提出した診断書と見比べる

前回の診断書と見比べる

障害年金は更新時も申請時と同様に注意が必要で、医師が記載してくれる診断書をチェックせずにそのまま年金事務所に提出してしまうと、等級が下がったり不支給になる事は珍しくありません。
特に病院や主治医が変わった時には注意が必要です。
以前の主治医の診断書では、症状を重く記載していたので障害年金を受給出来ていた人も、主治医が変わり軽く書かれてしまう事が頻繁にあるからです。
必ず正しい知識を持って、提出書類を細かくチェックする事が大切になってきます。

そのため、障害年金を申請する時の書類のコピーは必ず残しておくことが大切です。

前回提出した診断書と比較をして、症状が極端に軽く書かれているようであれば、等級が下がる可能性が高いと言えます。

診断書の内容が更新時の症状を反映しているかチェックする

診断書の内容が今の症状と合っているかを確認

明らかに、更新時の症状にそぐわない内容であれば、提出する前に医師と話をした方が良いでしょう。

一度日本年金機構に受理された診断書は取り返しがつかないですが、提出前であれば、医師に再度書き直してもらう事も可能です。

診断書「障害の状態」

特に、診断書の「障害の状態」は大切で、ここで選択する

      1. 変化なし
      2. 改善している
      3. 悪化している
      4. 不明

で、「改善している」に〇が付いていると、障害等級が下がる可能性は非常に高くなります。

障害基礎年金は、審査が厳しくなる事を理解しておく

障害年金の審査基準が変更

また、障害基礎年金の受給者も2016年9月の制度改定によって、審査が厳しくなることが想定されているので注意が必要です。
「障害の状態が従前と変わらない場合、当分の間、等級非該当への変更は行わないこと」と言う救済措置はありますが、何年間と言う具体的な数値は明確になっていません。
そのため、提出書類を疎かにしていると、今後更新時に不支給決定される事も十分あり得るのです。

障害基礎年金の対象者は、更新時に等級が下がったり、不支給になる事を防ぐためにも、その時その時で、しっかりと症状を反映させている診断書を記載されているかをチェックして下さい。
一度認定されたのだから、今回も大丈夫だろうと高を括っていると、思わぬしっぺ返しが来ることになります。
障害年金を受給し続ける事も、難しい事を肝に銘じておく必要があります。

 

障害年金の申請方法「認定日請求」「遡及請求」「事後重症請求」と申請するベストなタイミング

障害年金では、初診日から1年6ヶ月が経たないと請求が出来ない制度になっています。
また、1年6ヶ月後であっても状態が良くなった場合などでは請求が出来ません。
状態が良くなったかどうか分からないとき、すなわち受診をしていない場合でも、初診日から1年6ヶ月後の診断自体がない訳ですから、1年6ヶ月時における請求が出来ない流れになってしまいます。

初診日から1年6か月の時点で申請する【認定日請求】

1年6ヶ月経過後の状態で請求が可能な場合もあるのですが、これを認定日請求と言います。
認定日(初診日から1年6ヶ月後)にある一定の障害になっている場合に、申請を行うものです。

このように障害年金の請求では、初診日と1年6ヶ月後というポイントがありますが、ではこのタイミングを逃すと請求が出来ないのかというとそんなことはありません。

最大5年間さかのぼって申請できる【遡及請求】

初診日から1年6ヶ月後に受診をしていたけれども、この障害年金の存在を後で知ったというケースも多いですよね。
実際、私もうつ病を発症してから6年後に初めて「障害年金」と言う存在を知りました。
この場合、遡及請求といって遡って受給出来る場合があり得ます。
訴求請求では、初診日の証明以外にも1年6ヶ月後の状態の診断書及び現在の状態の診断書が必要になってきます。
つまり、1年6ヶ月後の状態如何では遡及請求が認められない場合があり得るわけです。
私の場合、認定日にはメンタルクリニックに通院していなかったので、申請は却下されてしまいました。
また、遡及請求は5年間と言う時効も存在します。
早めの請求が良いことは言うまでもないですよね!

症状が悪化したら【事後重症請求】を忘れずに!

訴求請求がダメな場合は、事後重症請求へと切り替わることとなります。
つまり、認定日には定められている障害に該当しないけれども、その後症状が悪化して障害要件を満たしている時に請求を行うものです。
私が初めて障害年金に認定されたのも、この「事後重症請求」でした。
事後重症請求をするおすすめのタイミングとしては、

      • 障害年金の事を知った時点で早めに申請をする
      • うつ病の症状が酷い時に申請をする

と言う2つがあります。
ただし基本的には、障害年金を受給出来ると知った段階で申請をするのが、一番良いと言われています。
と言うのも、その時に障害年金に該当していなかったり軽度のうつ病であっても、初診日や障害認定日を特定する事が出来るからです。
病院のカルテは、医師法24条によって5年間の保管義務があります。
逆に言うと、5年を過ぎればカルテが破棄されて初診日や障害認定日を特定するのが困難になってくるのです。
また、初めて障害年金を請求した時に3級や不支給の決定になったとしても、1年程度経過すれば新たに事後重症請求として再度申請しなおす事も可能です。
(厳密には1年以内でも請求出来るのですが却下されることが多いようです。)
私は事後重症請求によって、初めは障害年金3級に認定されました。
その後、障害年金の事を勉強して1年後に再度「事後重症請求」を行ったのです。
症状はそれほど変化していませんでしたが、提出した書類が的確に症状を反映していたので、障害年金2級を受け取る事が出来ました。

正直、うつ病が重症化している時に、煩雑な障害年金の申請書類を揃えるのはかなりの労力を必要とします。
しかし、一度申請をしておけば、2回目以降に提出する書類は診断書や申立書に限られているので、スムーズに申請をする事が出来ますよ。
障害年金は1ヶ月請求が遅れれば、10万円前後のお金が消えてしまいます。
あなたが障害年金を申請する一番良いタイミングは、まさに今この時なのです!
そして、症状が悪化した時にはいつでも事後重症請求が出来るように準備を整えておくことも大切ですよ!

 

うつ病で障害年金3級を受給するには、診断書が最重要項目!主治医に就労状況の説明を!

障害年金3級を受給するポイントは「就労」です

うつ病による障害年金の場合、医師の診断書が最も重要な書類になります。

医師が書くので、ほとんどの人は「障害年金の申請をしたいので、診断書を書いてくれませんか?」とお願いするだけで、後は医師任せにしてしまいます。

しかし、それでは障害年金を受給するのは難しいでしょう。

例えば、就労している場合であっても、申請者の日常生活がどのようなものなのかを記載し、家族の援助があることでようやく就労出来ている、という様なことが記載されていると障害年金2級に該当する可能性が高まります。

診断書の中でも、現症時の労働能力に関する項目は特に重要です。

そのため、診断書の記載を依頼する際には、就労状況を可能な限り伝えるようにしましょう。

うつ病による障害年金3級のポイントは「就労」なので、労働状況を医師に説明する事が大切

主治医に労働環境を説明する
うつ病で障害年金3級を受給する一番のポイントは、「就労」に関する事項を主治医に正確に伝える事です。
例えば、

      • うつ病を会社にオープンにして就労しているのか
      • 会社からどのような配慮を受けながら就労しているのか
      • 安定して就労出来ているのか
      • 休職をしたり、頻繁に体調を崩して会社を休んでいないか
      • 勤務時間はどの程度か
      • 残業は出来ているのか
      • 会社から帰宅したら、身動きできない程疲弊していないか

と言った事を正確に医師に伝える事で、障害年金3級を受給出来る確率は格段に高まります。

逆に、就労状況を伝えていないと、主治医はあなたが「就労出来ている」と言う事実しか知らない事になります。
そのため、診断書に「就労可」の一言を書かれる事に繋がってしまうのですが、それでは障害年金3級を受給する事はかなり難しでしょう。
同じ就労しているにしても、上記のような事で配慮を受けていたり、安定して就労出来ていない事実があれば、そのことを診断書に記載してもらう必要があります。

障害年金の等級は、申請者の抱える障害の程度によって決定されるものです。
恣意的に等級を変えるということはできません。
しかしながら、客観的に障害の程度が正確に把握しにくい精神障害に関しては、申請書類の記載によって同程度の障害であるにも関わらず異なった等級に認定されてしまう、ということが起こります。

正確に該当する障害年金3級の認定をしてもらう為に注意すべきポイントは「就労」です。
就労が可能なのか、不可能なのか、就労している場合にはどの様な就労形態で働いているのか、就労時間や、職場や家庭の環境はどういうものなのか、そして自立は困難であり、第三者の援助の元で生活が可能になっている、ということが障害認定医に正確に伝わる診断書を作成してもらう事が大切です。

また、あなた自身が作成する病歴就労状況申立書には、診断書に記載しきれていない事を補足する事が大切です。

障害年金の記載になれている医師に依頼する事が、3級への近道!

診断書の作成依頼の際に、障害年金のことを理解している、または障害年金受給者の診断になれている医師に作成してもらうということも重要です。
傷病自体は変わらなくても、表現によっては軽度な印象を与えたり、逆に重度である印象を与えるからです。
精神疾患の程度は特に数値化することが困難な為、診断書の表現は重要です。
診断書が等級認定に大きな影響を与えることを説明し、理解して頂いた上で、作成してもらいましょう。
中には、診断書作成を拒否する医師もいます。
厳密には医師法で患者が診断書作成を求めた場合、拒否する事は出来ないのですが、

      • この程度では障害年金は受給出来ないから
      • この病院では障害年金の診断書は書かない事にしている

と言って、断る精神科医がいるのは事実です。
医師法を説明して、無理やり診断書を書いてもらうのも一つの手段ではありますが、無理やり書かせても診断書の中身が軽度に書かれてしまいがちです。
そのため、診断書作成を拒否された場合は、転院や主治医を変えてもらう方が有効と言えます。

病歴・就労状況申立書は診断書の次に大切な書類

病歴・就労状況申立書は、申請者が記入しますが、診断書との整合性が重要です。
申立書だけ重い症状にしても全く意味がありません。
作成に際して主治医に確認する必要はありませんが、診断書の内容と整合性がとれていることで説得力が増しますので、主治医と相談の上で作成するのも良いでしょう。
就労が可能、収入が○○円(一般的に高い額で、目安として約12万円以上は記入しない方が良いでしょう)などと受け取れる様な記載は障害状態が軽度である、と捉えられがちです。
虚偽の記載は絶対に行ってはいけませんが、敢えて記入する必要はないという事項もある訳です。
記入の際に読んだ側が受ける印象を考慮する必要があります。

就労していることを記入する場合でも、どのような援助措置が行われているのかを詳細に記入しましょう。
また、客観的にどう判断されるかは記載をしたうつ病本人にはなかなか分かりにくいものです。
その場合は、家族などに読んでもらって、印象を聞くと良いでしょう。

病歴・就労状況申立書に経済的理由(お金に困っている)は記載しても意味がない

病歴・就労状況申立書に、経済的に困窮している事を延々と書くうつ病患者もいますが、全く意味がないのでやめましょう。

認定医は、お金に困っているからと言って、障害年金3級にする事は絶対にありません。

逆に、経済的理由を書くと、大切な就労状況に関する記載の真実味がなくなってしまい、逆効果になってしまいます。

就労に関する詳細を、簡潔にまとめて書くことだけを意識しましょう。

うつ病で障害年金3級を申請するための8つのステップと最低保証金額

障害年金の事を何も知らずに年金事務所に行ったとしても、すぐに必要書類を渡してくれるわけではありません。
あなたがうつ病になった経緯や治療歴などを細かく質問されます。
そのため、ここではあなたが障害年金をスムーズに申請出来るように必要なステップをまとめました。
この順番通りに申請を行えば、無駄足を踏むことなく、年金事務所が必要としている書類を提出する事が出来ます。
障害年金を申請するステップは以下の通りです。

①初診日を確かめる

病院に電話をして初診日を確認してください。
カルテの保存期間は5年なので、初診日が5年以上前ならば、カルテがあるかも同時に確認しましょう。
注)障害年金は初診日から1年6か月経過していないと請求出来ません。

②以下の情報をまとめる

      • 初診日
      • 基礎年金番号
      • うつ病の発症時の状況
      • 過去の治療歴
      • 就労状況

③現在のうつ病で就労に支障が出ている事をまとめる

(労働時間、欠勤、会社からの配慮、帰宅後の体調など)

④年金事務所で申請に必要な書類をもらいに行く

年金記録も同時に確認してもらう(保険料の納付要件を満たしているかの確認)

⑤主治医に診断書を書いてもらうように依頼

この時、就労で困っている事を説明する事が大切です。
注)障害認定日請求で過去にさかのぼって請求をする場合は、初診日から1年6か月経過した時点の診断書も必要

⑥病歴就労状況申立書の作成

診断書が出来上がってから、病歴就労状況申立書を作成します。
注意点は、診断書と矛盾が無いかという事と、就労に関する補足事項を病歴就労状況申立書でしっかりと説明出来ているかです。

⑦その他必要書類の作成、及び取り寄せ

請求書は診断書や病歴就労状況申立書と矛盾がないようにしましょう。
また、

      • 戸籍抄本
      • 受診状況等証明書
      • 受取先金融機関の通帳

等など必要になりますが、それ以外にも揃える書類は人によって異なるので、年金事務所で言われた書類を集めて記載をして下さい。

⑧書類を年金事務所に提出

念のため訂正印用の印鑑を持参して、作成した書類を年金事務所に提出しましょう。

約3か月で郵送であなた宛てに支給・不支給の結果が送られてきます。

障害年金3級の金額は年額で最低保障額584,500円です

障害年金3級は厚生年金しかありません。

また、配偶者の加給年金額や子の加算がありません。

そのため、金額的にはあまり大きくありませんが、それでも最低保証金額として年額584500円あります。

障害年金3級は療養をしっかり取るために必要です

障害年金は、一回支給されることが決まると、うつ病の場合2年もしくは3年間は支給され続けます。
障害年金3級だけで生活を安定させられる訳ではありませんが、生活費の大部分を賄う事が出来るのは確かです。
もちろん、更新時にうつ病が改善していなければ更に障害年金は支給され続けるので、安心して療養に専念する事が出来ます。
働きたいけれどもうつ病のために仕事が出来ない人はたくさんいます。
そう言った人は、家庭でも家族の世話になり、肩身の狭い思いをしています。
しかし障害年金3級を受給する事で、お金に関するストレスや家族に迷惑をかけていると言う引け目を感じずに済むのが大きなメリットです。

働きながらうつ病で障害年金3級をもらい続けるには、どうすれば良いか

うつ病になり、障害年金を受給出来たけれども、その後就労すると障害年金がストップされるのではないかと危惧する人もいます。
実際、障害年金は生活や就労が困難な人が受給できるセーフティーネットなので、うつ病が完解して一般就労で安定して勤務出来るようになれば、ストップされるのは当然の事です。

しかし、うつ病は再発しやすい病気である事は間違いなく、体調に波があるのも事実です。
認定医が、障害年金の等級を決定する時には申請時や更新時の症状だけでなく、その前の一年間の状態を加味して等級を決定します。
逆に言えば、一年間安定して働けていないようであれば、すぐに障害年金をストップされることはありません。

つまり、更新時の前一年間の間に、

      • 体調不良で頻繁に欠勤をしている
      • 休職期間がある
      • 入院履歴がある

と言った状況であれば、障害年金3級をすぐに止められる危険性は少ないと言えます。

一番大切な事は、あなたがうつ病を改善させて無理なく就労出来る環境を整えていく事です。

障害者雇用や就労系障害福祉サービスを使うのも一つの手段ですし、体調が悪くなった時には無理をせずに休職する事も大切です。

企業としては、休職や欠勤をされるのは業務に支障が出ますが、あなたにとってはうつ病を悪化させずに、障害年金を働きながら受給出来る方法でもあるのです。

あなたは障害年金2級と障害年金3級どちらが良いですか?

障害年金2級の受給者証

上述の通りに申請を行えば、障害年金3級を受給する事はそれほど難しい事ではありません。
高いお金を払って社労士に依頼する必要もありません。
仮にあなたがうつ病の症状に苦しんでいたとしても、ご家族の方に代役を務めてもらえれば申請を行う事は出来ます。

しかし、障害年金2級を受給するのであれば、話は別になります。
私はこの記事で出来る限り詳細に渡り、障害年金を受給するためのステップや注意点をお伝えしました。
しかし、障害年金2級を受給したいのであれば、個別サポートがどうしても必要になってきます。
主治医にどのように話を持っていけば良いかは、主治医の性格やこれまでの付き合い方によっても変わってきます。
また、診断書や病歴就労状況申立書に不備があっては、せっかくの障害年金が不支給になる恐れもあります。

私は自分がうつ病の苦しいさなかでも、主治医と話をして、家族にお願いをする事で自力で障害年金2級を受給しました。
現在の私は、うつ病を克服してコミュニティ運営を行っています。
そこでは、うつ病の克服プログラムに加えて、障害年金2級を受給するポイントと個別サポートを行っています。
あなたが、どうしても障害年金2級を受給したいとかんがえているのであれば、私のコミュニティに参加して下さい。

あなたに障害年金2級の症状がある事が大前提になりますが、私が最善の方法でしっかりサポート致します。

>>障害年金・コミュニティに関するお問い合わせはこちらまで!

 

どの様にうつ病の障害年金の等級が決まるのか。

障害年金は、基本的には申請を行う方のうつ病の障害状態によって等級が決まります。

その判定基準は国民年金施行令別表に記載がある訳ですが、うつ病などの精神疾患については「精神の障害であって、前各号と同程度以上と認められる程度のもの」とかなり大まかな記載の仕方です。
その為、等級を判定するためには診断書の内容が一番重要視されます。

うつ病の障害等級を決定する流れ

うつ病では、精神障害の程度を5段階の「日常生活能力の程度」の評価、4段階の「日常生活能力の判定」のそれぞれの平均値を算出します。
まずは、それらの数値をもとにして大まかに障害等級を振り分けます。
その後、就労状況やこれまでの病歴・治療内容、入院歴などを考慮した上で、認定医が障害等級を決定します。

うつ病における障害年金1級と障害年金2級の差

施行令上、障害年金1級と2級の違いは、

      • 障害年金1級「他人の介助を受けなければ生活が出来ない程度」
      • 障害年金2級「他人の介助が必要という訳ではないが、日常生活は極めて困難で労働が出来ない程度」

という差になっています。
大まかにですが、障害年金1級では生活が就寝室内に限られ、食事や入浴などの日常生活に他人の介助が必要な状態かどうかというところでの線引きになります。

うつ病における障害年金2級と障害年金3級の差

次に障害年金2級と3級の違いです。
障害年金3級は、「労働が制限を受けるか又は、労働に制限を加えることを必要とする程度」ということになっています。

つまり大まかには、働くことが可能なのかどうか、という線引きになっています。
診断書に「就労が可能」「日常生活に支障がない程度」などという記載があると障害年金3級や不支給と診断される可能性が高まります。

一般的に障害年金3級に該当する人は、うつ病を会社にオープンにして就労している人が多いと言われています。
会社から一定の配慮をしてもらいながら、安定して就労できる状態が障害年金3級に該当してきます。
但し、配慮をしてもらいながらでも、就労が安定していない状態であれば、障害年金2級になる可能性があります。

国民年金法と厚生年金保険法によっての等級の違いはない

国民年金法上の障害基礎年金の等級と厚生年金保険法上の障害厚生年金の等級は1,2級に関して一致しています。
その為、障害基礎年金は1級で障害厚生年金は2級という様なことはありません。
実は、2016年までは障害基礎年金の方が障害厚生年金よりも障害年金2級を受給しやすいと言われていました。

また、障害基礎年金の中でも都道府県によって、受給しやすさが全く異なる状況にありました。

厚生労働省もこれを認めていて、「障害基礎年金や障害厚生年金等の障害等級は、「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準」に基づいて認定されていますが、精神障害及び知的障害の認定において、地域によりその傾向に違いが生じていることが確認されました。」と明記してあります。
この不公平さを解消するために、2017年9月精神障害年金に関する認定基準が改訂されました。
そのため、今では国民年金法と厚生年金保険法によっての等級の違いは基本的にありません。

うつ病での障害年金2級の「他人の介助が必要という訳ではないが、日常生活は極めて困難で労働が出来ない程度」に該当するというのはどういった状態なのか。

うつ病や統合失調症などいわゆる精神障害で障害年金の支給が決定される場合についてです。
うつ病などの精神疾患は常に一定の状態である訳ではありません。
気分障害などは特に診察日や時間帯によってもその症状は変化がありますから、「働いているから障害年金2級にはならない。」といった単純な基準で判定されてしまっては困ります。
その為、例え就労をしていたとしても、その方の病状を長期的なスパンで把握し、診断書に表現することで、正確な判断がなされるようになっています。

「うつ病」「双極性障害」など病名によっても等級に影響がある

障害認定医は限られた時間の中で等級認定の判断を行いますから、傷病名の影響は小さくありません。
一般的に双極性障害で労働が可能な場合などは、障害年金2級非該当となり、障害年金3級にされることが多いようです。
また神経症に分類される場合には原則として障害認定の対象になりませんが、その後に神経症→うつ病と診断が変更されたことで認定された例もあります。

「うつ病の治療をしていたが、双極性障害に診断変更され、障害年金の等級が変わってしまった。」という様に、要介護認定などと違い、障害年金の等級認定は申請書面で行われますから、病名による印象の変化も等級決定に影響を与える場合があります。
具体的には、パニック障害や、PTSDなどのいわゆる精神障害に分類されるものでは、うつ病などの精神病を併発していない限り、支給が決定される可能性は低いと言えますし、統合失調症や気分障害では症状により判断されます。
あくまで症状によって判断されますので、病名が影響を与えることはありますが、病名のみで障害の重さが決まる訳ではありません。
また、就労系障害福祉サービスや、障害者雇用制度による就労の場合は障害年金2級該当の可能性が高くなります。

認定医は就労していることをどう捉えるか

障害年金3級の認定基準に出てくる特徴的な言葉は「労働」です。
つまり障害年金2級該当か3級該当かという問題には、働けるか否かということがまず大きな基準になる訳です。

しかし、一概に働いているから障害年金2級不該当になる訳ではありません。
障害年金2級受給者でも障害者雇用ではなく一般の職員としてフルタイムで働いている、という方も数多くいらっしゃいます。
その場合、職場でどのような援助を受けているか、労働の形態はどのようなものなのか、ということも重要な要素です。

例えば、家族が申請者の就労の為に同居し、身の回りの世話など大きな援助を行っている、就労先が精神障害をもった方が働きやすい様に職業教育を行っている、通院時間の確保等の支援体制を整えている、在宅勤務が可能になっているなどという場合には、障害年金2級該当者でも就労が可能になるからです。
また、年収も障害等級の決定に影響があると言われています。

相当程度収入が低い場合にはその額を記載することも有効でしょう。
目安としては、障害年金2級の月額である、約12万円以下であれば、記入した方が有効と感じています。
ガイドラインには就労をしていても、その状況によっては1級又は2級の支給の可能性を検討する旨が記載されています。

障害年金の正しい知識を身に着けて、偏見を無くそう!

うつ病における障害年金を受給するデメリット

障害年金は高額なお金を受給できると言う大きなメリットがありますが、デメリットを心配される人もいるでしょう。
例えば、うつ病と言う障害を隠して就職した場合に、障害年金をもらっていると、勤務先にばれるのではないかと心配する人もいます。

しかし、これらの個人情報はしっかりと保護されているので総務や人事にばれる事はまずありません。
また、生活保護のように貯蓄が出来なかったり、車やマイホームを持てなかったりと言った制約もありません。

実質的には、うつ病で障害年金を受給するデメリットはないと言えます。

それでも敢えてデメリットを挙げるのであれば、【精神的な引け目】が大きいと言えます。
サラリーマンであればバリバリ仕事をこなして、汗水流しながら収入を得ています。
一方、障害年金は毎日ベッドに横になっているだけで一定の金額を受給できるからです。

うつ病になる人は根が真面目な人が多いですから、余計に罪悪感を感じてしまうのでしょう。
しかし、あなたは他の人たちが経験をしないような辛い出来事をしてしまったがために、心身が病んでしまったのです。
あなたに責任があるわけではないので、引け目を感じずにもらえるものはしっかりともらっておきましょう。

障害年金は生活保護のようなもの?

障害年金と聞くと、生活保護のように税金でお世話になると言ったイメージを持っている人がいますが、全く異なります。
障害年金は社会保険で、うつ病などの疾病があり、保険要件を満たしていれば受給できます。

過去に国民年金や厚生年金を一定期間支払っていた人が、障害状態になったために支給される社会保険制度なのです。
つまり生命保険で傷病により保険料が支給されるのと同じ考えですので、胸を張って受給しましょう。

障害年金は身体障害者だけが対象?

障害年金は、身体障害者だけが対象になると勘違いしている人がいますが、決してそんな事はありません。
障害年金はうつ病や統合失調症、双極性障害などの精神障害でも申請して受理されれば受給出来ます。

障害者手帳が2級なら、障害年金も2級になりやすい?

障害者手帳2級

障害者手帳と障害年金は基本的に全く異なるものなので、障害者手帳が2級でも、障害年金が2級になったり、なりやすいという事はありません。

ただし逆に、障害年金の等級は障害者手帳に反映されることはあります。

つまり、障害年金2級を受給するようになれば、自動的に障害者手帳の等級も2級にはなりますし、役所に行けば手続きをしてもらえます。

一般的に障害者手帳の等級の方が、重症に判断されやすいと言われています。

そのため、障害者手帳の等級が1級や2級であっても、障害年金が3級や不支給になるという事はよくある事なのです。

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ライター紹介 ライター一覧

辻田 哲

電気けいれん療法コミュニティ【Serapis】会長。自身もうつ病と6年間戦い、最終的に電気けいれん療法で人生を取り戻した。

Serapisでは副作用のリスクの少ない電気けいれん療法を実施している病院選びのポイント、障害年金2級の受給ポイント、再発をさせない働き方、あなたにも出来るアフィリエイトを紹介している。

現在は精神障害者として人事を担当する傍ら、副業のアフィリエイトで月に約50万円の収入を得ている。

コミュニティで紹介している【ゴール逆算型障害年金2級ポイント】は特に参加者からの人気が高い。