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抗うつ剤の種類と特徴|SSRI、SNRI、NaSSA、三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤

 2017/04/07 うつ病
この記事は約 5 分で読めます。 295 Views

うつ病は、脳の神経細胞の働きが低下することで起きると考えられています。
うつ病に対する薬物療法は、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を補って、神経細胞の情報伝達をスムーズにします。

現在、うつ病に対しては中等症以上の場合に薬物療法が考慮され、軽症の場合は最初から安易に薬を使うべきではない、という指針となっています。

軽症と言うのは、日常生活にやや支障が出ている場合、中等症は大きく支障を来している場合、重症は日常生活がほぼ自力では行えない状態です。

中等症以上の場合は、抗うつ剤を使って、神経伝達物質のはたらきを高めたり、抑うつ気分を改善します。そして自殺を何としても阻止しなければなりません。

現在使われている抗うつ剤には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、SNRI(セトロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)、NaSSA(ナッサと読みます。ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)、三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤の5種類があります。

第三世代の抗うつ剤「SSRI】

SSRIは、第三世代とも呼ばれる種類の抗うつ剤です。デプロメールやルボックスが該当します。
抗うつ作用は三環系よりはやや弱めです。神経障害にも適応があり、非鎮静系であることや過量服用による危険が少ないことが特徴です。
色々な薬剤に影響を与えることがあるので、他の薬を飲んでいる人は必ずおくすり手帳を医師や薬剤師に見せることが大切です。
オーラップなどのピモシド、筋弛緩薬のチザニジン(テルネリンなど)、睡眠障害に使うロゼレムなどのラメルテオンとは併用できません。

第四世代の抗うつ剤「SNRI】

SNRIは、第四世代とも呼ばれるものです。代表的なものにサインバルタがあります。
意欲を上げる効果が期待できるということが、大きな特徴です。疼痛に対する効果もあり、がん性疼痛や糖尿病による神経障害や線維筋痛症による痛みのコントロールにも使われています。
血圧上昇の副作用に注意が必要です。

第五世代の抗うつ剤「NaSSA】

NaSSAは、第五世代とも呼ばれているものです。リフレックスやレメロンが該当します。
強力な抗うつ作用があり、鎮静作用も強いです。他の薬剤とは作用機序が異なるため、併用に適しています。
SSRIのような便秘や口渇、性機能障害などの副作用が少ないことも大きな特徴です。しかし、眠気や体重増加の副作用が嫌われがちです。

三環系抗うつ剤

三環系は、第一世代と呼ばれる最も古くからある種類です。代表的なものにアモキサンがあります。
強力な抗うつ作用があります。夜尿症にも効果があります。過量内服した場合の危険が強いので、薬の管理を厳重にする必要があります。
また、口渇、便秘、排尿困難といった副作用が強く、服用困難な事もあります。

四環系抗うつ剤

四環系は、三環系の副作用を何とかしようと作られました。テトラミドなどが該当します。
口渇や便秘、排尿困難は改善しましたが、眠気が強いというのが、困ったものです。

抗うつ剤の副作用

うつ病に使われるこれらの薬の副作用は、服用開始後最初の1~2週間の間がピークで、それ以降は治まってくることが大半です。
効果が出るまでには数日かかるので、副作用だけを感じて「余計に悪くなったじゃないか」と、服用を中止する患者さんもいます。それに加えて、担当医がヤブ医者に思えて病院を変えたり通院を止める、といった事態になることもあるので、このようなことがあるということを知っておきましょう。
効果が出るまでの間だけ、抗不安剤や睡眠剤で症状を和らげることもあります。

そしてもう一つ知っておいて欲しい副作用として、アクチベーション・シンドロームがあります。
パニック発作やイライラ、不安などが出ます。抗うつ剤特有の副作用と言えます。悪化すると暴力を振るったり、時には自傷行為につながることもあります。
服薬後1~2週間後は、イライラや不安、パニックが見られた場合は、医師に連絡する、受診するなどの対処を取ることが重要です。

副作用がつらい場合は、まずは医師に相談しましょう。
また、頭痛がある場合はお風呂に入ったり、ストレッチをする、だるい場合は散歩などで気分転換を図る、吐き気がある時はスープなどの食べやすい食事にしたり、酸味のある調理法にするなど、自分や家庭でできる対処法もあるので、工夫をして副作用を乗り切りましょう。
副作用はずっと続くわけではなく、多くは1~2週間です。

抗うつ剤の効果と使い方

中等症以上のうつ病に対して、まず最初に使う薬はSSRI、SNRI、NaSSAの3種類から選択されます。通常よりも少し少なめの量を1~2週間服用して、効果や副作用を確認します。問題がなければ、定められている用量にして、うつ病の治療を継続します。

定められている用量を服用してうつ病の治療を開始したら、6~8週間後にもう一度診察をして、効果を判断します。効果があった場合は同じ薬をそのまま続け、効果がなかった場合は他の種類に切り替えて再び6~8週間後に診察をして、もう一度効果を確かめます。

通常、抗うつ剤は原則として1剤のみを処方します。
種類が多くなるほど副作用の吐き気や気分がハイになるなどの可能性も増すためです。場合によっては2剤を併用することもありますが、3剤以上の抗うつ剤を使うことは、まず、ありません。治療ガイドラインとも大きくかけ離れています。

うつ病の治療に抗うつ剤を使うことで、約7割の患者さんが症状が改善して落ち着きます。

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ライター紹介 ライター一覧

辻田 哲

電気けいれん療法コミュニティ【Serapis】会長。自身もうつ病と6年間戦い、最終的に電気けいれん療法で人生を取り戻した。
Serapisでは副作用のリスクの少ない電気けいれん療法を実施している病院選びのポイント、障害年金2級の受給ポイント、再発をさせない働き方、あなたにも出来るアフィリエイトを紹介している。
現在は精神障害者として人事を担当する傍ら、副業のアフィリエイトで月に約50万円の収入を得ている。
コミュニティで紹介している【ゴール逆算型障害年金2級ポイント】は特に参加者からの人気が高い。